この記事で解決できる悩みや疑問
- 二段モーションがボークなのかを知りたい
- 代表的なボークの例を知りたい
ボークはルールをきちんと理解しておけば、防げる反則行為です。けれど、意外とやってしまいがちですよね
そこで、この記事では13種類あるボークのルールを徹底解説していきます!
ボークは全部で13種類あります
13種類のボーク
- プレートを外さず投球動作に違反した
- プレートを外したままボールを投げた
- 投球姿勢に入った後、ボールから手を離した
- ボールを持たずにプレートに立った/プレートから離れた状態でボールを投げる真似をした
- プレートを外さず一塁または三塁に偽投した
- プレートを外さず塁にボールを投げる前に足をその塁の方向へ踏み出さなかった
- プレートを外さずランナーのいない塁にボールを投げたり、偽投した
- 反則投球を行った
- 打者に正対せずにボールを投げた
- セットポジションから静止しないでボールを投げた
- 故意四球時に、キャッチャーズボックスの外にいる捕手にボールを投げた
- 試合を不必要に遅らせた
- プレートを外さずボールを落とした
自分で内容を確かめたいという方は、公認野球規則を見ましょう
ただ、公認野球規則は、難しい言葉で書かれているので、この記事では最も簡単にボーク13種類を解説しようと思います
この記事の内容
- ボークとは
- 13種類のボーク解説
- ボークを取られるとどうなる?
この記事を読むと、ボークへの理解が深まり、実戦でボークをしないようになります!
では、解説していきます
ボークとは
ボークとは塁上に走者がいるときの、投手の反則行為のことです
反則行為のため、ボークが取られた場合には、全走者が1つずつ進塁します
そもそも、ボークとはなぜ存在するのでしょうか?
ピッチャーはバッターに打たれなくないですよね
打たれたくないので、例えば、打者に近づいて投げてみてはどうでしょう?
これは反則です。つまりボークです
このように投手が決められたルールを破ることをボーク(反則)と呼んでいます
打者や走者を守るために、審判が常にボークがないかをチェックをしているのです
13種類のボーク解説
ボークはルールブックで13種類が定められています
それでは1つ1つ見ていきましょう
1.プレートを外さず投球動作に違反した場合
投球動作とは「公認野球規則」で定義されています
その定義されている投球動作以外の動作をしたらボークとなります
よくある違反は「投球動作を途中で中断する」「投球を完了できない(転倒するなど)」ですね
2.プレートを外したままボールを投げた場合
ピッチャーは必ずプレートを踏んで投球しなければいけません
これがボークにならないと、打者との距離を縮めて前から投げてもいいことになります
3.投球姿勢に入った後、ボールから手を離した
セットポジション(投球姿勢)の時、ボールから手を離してしまうとボークになります
セットポジション(投球姿勢)でボールから手を離したい場合には、慌てずにプレートから足を外しましょう
4.ボールを持たずにプレートに立った/プレートから離れた状態でボールを投げる真似をした
ボールを持たないでプレートに立つのは、「隠し球」の時にあります
隠し球をやろうとして、ボールを持たないでプレートに立ってしまうとボークとなります
5.プレートを外さず一塁または三塁に偽投した
このボークは、きちんと説明しようとすると大変ややこしくなります
「プレートを外す」という行為に様々な意見や見解があるからです
偽投は極力やらないか、やる際にはしっかりとプレートを外すことをお勧めします
6.プレートを外さず塁にボールを投げる前に足をその塁の方向へ踏み出さなかった
左ピッチャーの一塁牽制でよくボークを取られます
左ピッチャーはホームに投げるのか、一塁に投げるのかギリギリまでわかりません
そのため、本塁へ投げると見せかけて、一塁牽制をした際に、しっかりと一塁に足を踏み出せずボークとなることがあります
実際に牽制の踏み出しが開きすぎていて、ボークを取られた動画を紹介します
7.プレートを外さずランナーのいない塁にボールを投げたり、偽投した
ほとんど見たことがないですが、ランナーのいない塁にボールを投げたり、投げるふりをするとボークとなります
8.反則投球を行った
ボールに傷をつけたり、手に唾液をつけたりするつけたりするのは反則投球です
たまに、ボールをユニフォームで擦って汚れを落とす動作を見ますが、実はあれも反則投球になります
手で擦る分には問題ありませんので、できるだけ汚れは手で擦るか、ボール交換を要求しましょう
二段モーションはボーク?
二段モーションとは一度上げた足を上下したり、停止したりする動作が入っている投球フォームのことです
かつて、二段モーションは反則投球の1つとしてボークとなっていました
ただ、現在は、二段モーションで投げても、ボーク(反則)にはなりません
「走者なし」「走者あり」に関わらず、二段モーションで投球した場合はボークにはなりません
9.打者に正対せずにボールを投げた
正体せずにボールを投げるとは、バッターが打つ準備ができていない状態で投げることです
クイックピッチと呼ばれており、ボークになります
10.セットポジションから静止しないでボールを投げた
これが最も多いボークだと思います
投手はセットポジションに入ったら、体の前で完全静止をしなければいけません
完全静止がないと、ランナーが十分なリードが取れないからです
この完全静止が不十分だとボークとなります
完全静止について説明している動画を紹介します(23秒〜1分15秒です)
完全静止は◯秒以上停止のようなルールはなく、時間は審判次第です
そのため、投手は自分が思っている以上に完全静止をする必要があります
11.故意四球時に、キャッチャーズボックスの外にいる捕手にボールを投げた
このボークだけ、キャッチャーが起こすボークです
キャッチャーは投手の投球時にキャッチャーズボックスの中に両足がないといけません
故意四球の場合、キャッチャーズボックスから足が出ることがありますが、投球前から足がでているとボークとなります
ただ、最近は申告敬遠が当たり前なので、ほぼ見かけなくなりました
12.試合を不必要に遅らせた
投手が意味もなく故意に試合を遅らせた場合にはボークを宣言されます
13.プレートを外さずボールを落とした
プレートを踏んだ状態で、ボールをたまたま落としてしまうとボークとなります
故意であろうと偶然であろうと関係ありません
ボークを取られるとどうなる?
ボークはランナーがいる場合に宣告される反則です
ランナーがいない場合には宣告されません
ボークが宣告されると、投球は無効となり、ランナーは無条件で次の塁に進むことができます
もし、ボークと宣告されたボールをバッターが打った場合には、打球の結果によって判断が変わります
バーターがアウトになった場合にはボークが適用されます
バッターが打ったボールがヒットやエラーで、ランナーが進塁できた場合には、ボークは適用されず、そのまま試合続行となります
まとめ
今回の記事では、13種類あるボークを徹底解説しました
最後にポイントをまとめます
ポイント
- ボークとはピッチャーのルール違反のこと
- 打者や走者を守るためのルールであり、13のボークがある
- 二段モーションで投げても、ボーク(反則)にはならない
ルールを正しく理解して、野球を楽しみましょう!
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