この記事で解決できる悩みや疑問
- 奪三振率の計算方法を知りたい
- シーズン奪三振率1位の選手は誰か知りたい
大谷選手がMLBで奪三振率1位だったというニュースを観ました
凄い!と思うとともに、奪三振率って何だっけ?と考えてしまいました
対戦した打席に対して、どれくらいの割合で三振が取れるかだと思っていたのですが、調べると違っていました
そこで、この記事では奪三振率の計算方法や、歴代NPB奪三振率ランキングを解説していきます!
この記事の内容
- 奪三振率とは
- 奪三振率の計算方法
- NPB奪三振率歴代ランキング
- MLB奪三振率歴代ランキング
この記事を読むと、奪三振率への理解が深まり、今以上に野球を楽しめるようになります!
では、解説していきます
奪三振率とは
奪三振率とは野球の指標の一つで、投手が9イニングを投げ切った際に、どれだけの三振を取れるかを表す指標のことです
奪三振率が5であれば、9回投げて5つの三振を取れる投手
奪三振率が8であれば、9回投げて8つの三振を取れる投手ということです
三振をたくさん取れるほうがピッチャーとして優秀なので、ピッチャーを評価する指標の1つですね
奪三振率の計算方法
計算方法はシンプルです、 奪三振数 × 9 ÷ 投球回数=奪三振率 です
9はイニング数を表しています
小中軟式野球や草野球では7イニングで計算することもあります
奪三振率は9.0以上が最高レベルの投手とされています
9回投げて9個の三振(毎回三振)を取れる投手なので、非常に優秀ですよね
評価の基準はこちらになります
評価 | 奪三振率 |
---|---|
非常に良い | 9.0以上 |
良い | 7.5 – 9.0 |
普通 | 7.5以下 |
7.5以下でもいい投手はたくさんいますので、あくまで三振という切り口で見た時の指標ですね
奪三振数には最多奪三振というタイトルがありますが、奪三振率にはタイトルがありません
しかし、分業が進んでいる現代野球では、そもそも登板数が少ないと奪三振数は増やすことができません
そのため、奪三振数よりも奪三振率のほうが、投手の三振を取る能力を正確に表していると言えるでしょう
投手の能力を表す他の指標については、こちらで詳しく解説しています
-
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NPB奪三振率歴代ランキング
まずは、歴代シーズン奪三振率ランキングです
2019年の千賀滉大選手が11.33という数字で歴代1位でした
ランキング | 選手名 | 年度 | 奪三振率 |
---|---|---|---|
1 | 千賀滉大 | 2019 | 11.33 |
2 | 千賀滉大 | 2020 | 11.08 |
3 | 石井一久 | 1998 | 11.06 |
4 | 野茂英雄 | 1990 | 10.99 |
5 | 大谷翔平 | 2015 | 10.97 |
おばけフォークと呼ばれる落差のあるフォークで、この記録を達成しています
野茂選手や大谷選手などのはっきりとした決め球がある投手がランキングに入っているのは納得できるのですが、石井一久選手が3位というのは驚きです
続いて、NPB通算のシーズン奪三振率ランキングです
杉内俊哉選手が9.28という数字で歴代1位でした
ランキング | 選手名 | 奪三振数 | 奪三振率 |
---|---|---|---|
1 | 杉内俊哉 | 2156 | 9.28 |
2 | 石井一久 | 2115 | 8.84 |
3 | 江夏豊 | 2987 | 8.41 |
杉内投手は、圧倒的なコントロールで、奪三振率の歴代1位になっています
やはりここでも石井一久投手が2位です、石井一久投手の三振を奪う力の凄さがわかります
最後は、2024年のプロ野球の奪三振率ランキングを紹介します
投球回数が100を超えている選手から選びました
ランキング | 選手名 | 奪三振数 | 奪三振率 |
---|---|---|---|
1 | 佐々木労基(ロッテ) | 129 | 10.46 |
2 | グリフィン(巨人) | 126 | 9.72 |
3 | 今井達也(西武) | 187 | 9.71 |
1位はロッテの佐々木朗希投手でした
佐々木選手は、2023年も奪三振率13.35という圧倒的な数字でした
こうやってみると、フォークボールを決め球にしている投手の奪三振率が高いことがわかりますね
MLB奪三振率歴代ランキング
続いて、MLBの記録を見てみましょう
まずは、歴代シーズン奪三振率ランキングです
2020年のシェーン・ビーバー選手が14.19というとんでもない数字で歴代1位でした
ランキング | 選手名 | 年度 | 奪三振率 |
---|---|---|---|
1 | シェーン・ビーバー | 2020 | 14.19 |
2 | ゲリット・コール | 2019 | 13.81 |
3 | ジェイコブ・デグロム | 2020 | 13.76 |
4 | ランディ・ジョンソン | 2001 | 13.40 |
5 | ペドロ・マルティネス | 1999 | 13.20 |
シェーン・ビーバーは2020年、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手3冠タイトルを総なめし、サイ・ヤング賞に輝いています
続いて、MLB通算のシーズン奪三振率ランキングです
歴代1位はクリス・セールの11.07でした
ランキング | 選手名 | 奪三振率 |
---|---|---|
1 | クリス・セール | 11.07 |
2 | ロビー・レイ | 11.03 |
3 | ジェイコブ・デグロム | 10.96 |
4 | マックス・シャーザー | 10.70 |
5 | ダルビッシュ有 | 10.69 |
歴代5位に我らがダルビッシュ選手が入っています
ダルビッシュ投手はMLB全体で見ても、圧倒的な奪三振率を誇っているのですね
最後は、2024年MLBの奪三振率ランキングを紹介します
ランキング | 選手名 | 奪三振率 |
---|---|---|
1 | クリス・セール | 11.40 |
2 | ソニー・グレイ | 10.98 |
3 | コール・ラガンズ | 10.77 |
ここでもクリス・セール選手が1位でした
また、6位には菊池雄星投手が10.55で入っています
まとめ
今回の記事では、奪三振率の計算方法や過去のNPB奪三振率ランキングを解説しました
最後にポイントをまとめます
ポイント
- 奪三振率とは投手がもし9回を投げ切ったとして、いくつ三振を取れるかを表した数値指標のこと
- 奪三振率は9.0以上が最高レベルの投手とされている
- 2024年の奪三振率1位は佐々木朗希選手
これからは、奪三振率にも注目してプロ野球を楽しみましょう!
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