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【苦難の道】女子プロ野球の歴史とチーム一覧。女子プロ野球選手の収入も解説します

女子プロ野球の歴史と現状

この記事で解決できる悩みや疑問

  • 女子プロ野球チームは何球団あるの?
  • 女子プロ野球選手の年収は?

女子プロ野球選手をご存知ですか?

2023年現在、残念ですが女子プロ野球球団はありません

しかし、過去には女子プロ野球球団は存在し、女子プロ野球選手も活躍していました

そこで、この記事では、女子プロ野球の歴史と現状について解説していきます!

この記事の内容

  • 日本の女子野球の歴史
  • 女子プロ野球チーム一覧と女子プロ野球選手の待遇
  • 女子野球の現状

では、解説していきます

日本の女子野球の歴史

プロ野球ではない、女子のアマチュアチームは1910年からあるとされています(雑誌「運動世界」に記事が残っています)

日本初の女子プロ野球チームは、1948年に銀座のダンスホール「メリーゴールド」の従業員と横浜女子商業高校のソフトボール選手を一緒にした「東京ブルーバード」が最初と言われています

1950年にはプロリーグの日本女子野球連盟が発足しますが、観客動員だけでの経営が難しく、リーグが存続できたのはわずか2年で、1952年には社会人野球へと移行してしまいます

その後、男子野球や女子ソフトボールの人気上昇とは異なり、女子野球の人気は低迷状態が続きます

2002年には関東女子硬式野球連盟が発足し、読売巨人軍の後援により「ヴィーナスリーグ」がスタートします

このヴィーナスリーグは現在も続いており、このリーグがきっかけで、全国にクラブチームや大学チームが作られました

そして、2009年には健康食品会社「わかさ生活」が、日本女子プロ野球機構を発足させ、2010年から女子プロ野球リーグが復活します

しかし、初年度から毎年赤字の状態が続きます(1球団あたり年間2億〜2億5千万円のコストに対し、売上は5千万円)

リーグに所属していた4チームは全て「わかさ生活」が運営していましたが、1社だけではリーグ経営が難しくなり、2019年には球団運営に参入する企業や団体を募集

しかし、具体的な話し合いにまで進む企業や団体はなく、2021年にリーグの無期限の休止に至りました

ただ、日本女子プロ野球機構が女子野球に対して果たした貢献は非常に大きく

リーグ発足前の2009年には600人だった女子硬式野球の競技人口は2019年には3000人に増えました

また、2007年には5校しかなかった、高校の女子硬式野球部は、2020年には40校まで増加しました

女子プロ野球リーグによって、地道に女子野球競技人口は増えていっています

女子プロ野球チーム一覧と女子プロ野球選手の待遇

2010年から2021年まで活動していた、女子プロ野球リーグには、4チームが所属していました

女子プロ野球チーム一覧

  • 京都フローラ
  • 愛知ディオーネ
  • 埼玉アストライア
  • レイア(育成球団)

この4チームでトーナメント大会が行われ、3月から11月で約50試合を行なっていました

女子プロ野球選手になるには、合同トライアウトを受験して合格する必要があります

京都フローラ、愛知ディオーネ、埼玉アストライアにはそれぞれ17名が所属し、育成チームであるレイアには12名が所属していました

年俸は4区分の基準が設けられていました

女子プロ野球選手の年俸区分

  • 高卒選手:240万円
  • 短大/専門卒選手:264万円
  • 大卒選手:288万円
  • 一般選手:288万円

※その他、手当80万円相当+インセンティブ

基本、この年俸区分の金額より下がることはなく、実績や出来高によって、年俸は上がるというシステムでした

最高年俸は5割近い打率を記録している、三浦伊織選手で、980万円でした

三浦選手は、そのプレースタイルから「女イチロー」とも言われており、2012年から2014年まで3年連続で最多安打、そのうち2シーズンは首位打者のタイトルを獲得しています

また、2014年には120打席に立ち、打率.500という驚異的な数値を残しています

NPBの平均年俸が4147万円ということを考えると、まだまだ男女間で収入の格差があることがわかります

女子野球の現状

女子プロ野球リーグは、日本で2度も発足していますが、残念ながら、存続はできませんでした

しかし、女子野球の裾野は着実に広がっています

女子野球ワールドカップでは、2008年の大会から6連覇を達成しており、日本の女子野球のレベルは世界トップクラスにもなっています

ただ、このままでは女子野球選手が野球を続ける環境がないと、全日本女子野球連盟はプロ野球に協力を要請しました

その結果、2020年に「埼玉西武ライオンズ・レディース」が設立、また、2021年には「阪神タイガースWomen」、2022年には「読売ジャイアンツ女子チーム」が誕生しました

NPBとしても、野球人口の減少が大きな課題となる中で、女子野球は今後の伸び代と考えているのです

今後、改めて女子プロ野球リーグが復活するには、認知拡大と集客ができるコンテンツが必要になります

女子野球日本代表(通称マドンナジャパン)のミッションにはこう書かれています

WBCを日本全国民が応援したように、マドンナジャパンも全国民に愛され、結果、女子プロ野球リーグが再度復活する日が楽しみです

まとめ

今回の記事では、女子プロ野球の歴史と現状について解説しました

最後にポイントをまとめます

ポイント

  • 2010年から女子プロ野球リーグは復活したが、2021年に無期限休止となっている
  • 女子プロ野球選手の年収は288万円が基本
  • 女子野球ワールドカップで、2008年の大会から6連覇を達成しており、日本の女子野球のレベルは世界トップクラス

これから、女子野球も応援していこうと思います!

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ほくと

小学生から野球を始め、野球歴30年、阪神タイガースファン歴も30年。大学時代は4年間バッティングセンター勤務。草野球チーム運営歴は20年になります。野球はやるのも観るのも大好き。野球を「やる人」も「観る人」も、今よりもっと野球を楽しめるようになる情報を発信していきます。野球グッツのレビュー依頼や質問は、お気軽にお問い合わせフォームまでどうぞ。詳しいプロフィールはこちら

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