この記事で解決できる悩みや疑問
- 高橋宏斗選手の経歴を知りたい
- 高橋宏斗選手はどこがすごいのか
2023年のWBCでチーム最年少だった選手が、高橋宏斗選手です
当時、高卒2年目で高橋宏斗投手はアメリカの強力打線を1回無失点に抑えました
この記事では、そんな高橋宏斗選手について詳しく解説していきます
この記事の内容
- 高橋宏斗選手のプロ入り前の経歴
- 高橋宏斗選手のプロ入り後の経歴
- 高橋宏斗選手のすごいところ
この記事を読むと、高橋宏斗選手の経歴やすごいところがわかります!
では、解説していきます
高橋宏斗選手のプロ入り前の経歴
高橋選手の実家は愛知県尾張旭市にあります
高橋選手は4歳の時から兄・伶介さんと共に野球遊びに夢中になり、小学校2年生の時に三郷ファイターズに入団、本格的に野球を始めました
当時は主に二塁手、遊撃手としてプレーし、小学校6年にはドラゴンズジュニアに選ばれました
中学生になるとお兄さんと同じ豊田シニアに入部し、3年生の夏に全国大会に出場します
豊田シニアの小林晋也監督からの声がけもあり、高校は地元・中京大中京高校へ入学
1年生から背番号19をつけベンチ入りし、愛知県大会では一試合に登板しました
2年生になると投手陣のメニューも高橋投手が考えるようになり、エースとしての自覚も芽生え始めました
2年生の明治神宮大会の準々決勝、高校入学後初の全国大会で高知県・明徳義塾高校を圧倒
7回を投げ10奪三振、明徳義塾高校の馬淵史郎監督も「ストレートの脅威は松坂大輔さん以上だ」と絶賛します
高橋選手の活躍もあり、チームは2019年秋から無敗の28連勝を達成しました
しかし、迎えた高校最後の年、世界各地で新型コロナウイルスの感染が拡大し、甲子園も中止となってしまいました
最初は目標を失い何もする気が起きなかったという高橋選手ですが、すぐに考えを切り替えます
休校期間中は「食事や基礎体力をつくるためにはどうすればいいかを見直せた時間」と前向きに捉え、乗り越えることができました
もしコロナがなければ、甲子園で新しい伝説を残してくれたかもしれないと思う一方で、その時間があったからこそ、今の高橋選手があるのかもしれないとも思います
高橋宏斗選手のプロ入り後の経歴
2020年のドラフト、高橋選手は単独1位指名で中日ドラゴンズに入団します
プロ1~2年目
ルーキーイヤーは年間通して二軍で過ごし、14試合に登板して防御率は7.01。打ち込まれる試合もあり、結果を残すことが出来ませんでした
2年目にはフォームを大きく変更した結果、開幕から先発ローテーション入りを果たし、6勝をあげて一年を完走しました
フォームを変えることによって、縦に腕が振れるようになりボールに角度が出たことも成績があがった理由でしょう
一軍初登板は3月30日のDeNA戦。本拠地2戦目を任され、5回5安打4失点、プロ初黒星を喫しました
しかし、4月7日のヤクルト戦では6回6安打3失点、バットでも逆転の2点タイムリーを放ち、初勝利をあげました
7月29日の広島戦では、8回一死までノーヒットノーランのピッチングを披露
広島・小園選手にセンター前ヒットを打たれてしまいましたが、敵地マツダスタジアムで圧巻の投球を披露しました
2年目の成績は19試合に登板し6勝7敗。防御率2.47、リーグ3位の134奪三振をマーク。WHIPは1.04と規定投球回に達してはいませんが、先発投手として優秀な成績を残しました
WHIPについては、こちらの記事で詳しく解説しています
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山本由伸選手との出会い
高橋投手を語る上で欠かせない人物といえば山本由伸選手です
山本由伸選手とは2年目のシーズンが終わった秋、WBCの4ヶ月前、ドラゴンズのチームメイト後藤駿太選手を通じて接点を持ちました
「一緒にトレーニングをやるからには、全てを吸収したい。野球だけじゃなく、私生活も含めた全て。朝起きてから夜眠るまで、あの人は野球につながっているので」と言い、オフは大阪に泊まり込みで山本選手と合同トレーニングを行いました
出会ったばかりの高卒2年目の選手を快く受け入れてくれた山本選手は、高橋選手の能力の高さに気づいていたのかもしれませんね
高橋選手は山本選手のすごいところは「度胸だと思う」と話しています。技術はもちろん、野球への向き合い方や精神面を山本由伸選手から吸収をしました
山本由伸選手との合同トレーニングの成果もあり、高橋選手はwbcの決勝戦、USAコールが響く中、3度のMVPを獲得しているトラウト選手、ナ・リーグのMVPゴールドシュミット選手を見事三振に打ち取っています
wbc後のインタビューで高橋選手は山本由伸選手について「憧れるのはもうやめます」「超えたい」と言いました
高橋選手の野球人生の中で、憧れて超えたいと思わせてくれる山本選手との出会いは大変貴重なものになりました
プロ3年目
プロ3年目には「3年目の山本由伸選手の成績を超える」という目標を掲げました
結果、3年目は自己最多の25試合に登板し、自己最多7勝をマーク
目標としていた、山本由伸選手の3年目の成績との比較がこちらです
高橋宏斗選手 | 山本由伸選手 | |
---|---|---|
試合数 | 25試合 | 20試合 |
勝敗 | 7勝11敗 | 8勝6敗 |
投球回数 | 146回 | 143回 |
防御率 | 2.53 | 1.95 |
防御率は山本選手に及びませんでしたが、他は引けを取らない成績を残しました
一年間ローテーションを守って投げぬいた高橋選手の経験値は、確実にレベルアップしたと言えるでしょう
高橋宏斗選手のすごいところ
投球フォームを変えた2022年の高橋選手の数値を見ると、凄さが見えてきます
2022年セ・リーグの被打率と奪三振率ランキング
被打率 | 奪三振率 | |
---|---|---|
1位 | 今永昇太 .204 | 小笠原慎之介 8.71 |
2位 | 青柳晃洋 .215 | 今永昇太投手 8.27 |
3位 | 戸郷翔征 .234 | 戸郷翔征投手 8.07 |
参考記録 | 高橋宏斗 .193 | 高橋宏斗 10.34 |
奪三振率とは、投手が9イニングを投げ切った時にどれだけの三振を取れるかを表す指標です
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【通算1位は誰だ】野球の奪三振率をわかりやすく解説、ランキングも紹介します!
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参考記録にはなりますが、高橋選手の被打率と奪三振率はリーグ1位の記録です
特に奪三振率は9.0以上が良い投手と言われているなかで、10.34という遥かに良い数値をだしています
高橋投手の投げる球種の割合はストレートが50%、スプリットが30%、他の球種が20%という配分になっています
これだけの被打率と奪三振率の結果をだせるのは、ストレートとスプリット、どちらでも空振りを取れるということが大きいでしょう
高橋宏斗選手のすごいところは、空振りを取れる球種を2つ(ストレートとスプリット)を持っていることと言えるでしょう
まとめ
今回の記事では、高橋宏斗選手について解説しました
最後にポイントをまとめます
ポイント
- 高橋選手の高校最後の夏は、新型コロナウイルスにより甲子園が中止となった
- プロ入り2年目にフォームを変えたこと、オフに山本由伸選手とトレーニングしたことで、大きく成長を遂げる
- 高橋宏斗選手のすごいところは、空振りを取れる球種を2つ(ストレートとスプリット)を持っていること
高橋選手には、将来日本のプロ野球を背負う投手になって欲しいですね
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