【2024年最新】野球のWHIPをわかりやすく解説。評価基準や問題点、上位選手も紹介！

MLBの記録を見ていると、WHIPという言葉がでてきます

WHIPとは何か知らなかったので、今回、WHIPについて調べ、完全に理解することができました

そこで、この記事では野球のWHIPをわかりやすく簡潔に解説していきます！

この記事を読むと、WHIPの理解が深まり、今以上にプロ野球を楽しんで観ることができます！

WHIPとは何か

野球をデータから分析し、選手個人の能力を数値化する手法をセイバーメトリクスと言います

投手のセイバーメトリクス指標だけでも、このようにたくさんの指標があります

相当な野球マニアじゃない限り、全ての指標を理解している人はいません

知っているのはQSくらいじゃないでしょうか？

QS（クオリティスタート）とは、先発投手が6回以上を自責点3点以下に抑えた時にカウントされ、先発投手の安定感を表す指標です

WHIPは“Walks plus Hits per Inning Pitched”の略称で、「ウィップ」と読みます

1イニングにどれだけランナーの出塁を許したかを表す指標です

先発投手や中継ぎ、抑えなど、役割によらず、投手の能力を比較できることが特徴です

ただし、投球回数が少ないと、正しい比較ができないため、規定投球回数を超えた選手を対象とするのが一般的です

WHIPの計算方法

WHIPは1イニングにどれだけランナーの出塁を許したかを表す指標なので、以下の計算でだすことができます

なぜか、ここに死球（デットボール）は含まないことになっています

ランナーの出塁を許していることには変わらないので、含んでいいと思うんですけどね

また、打たれた安打がヒットか二塁打か、本塁打かは関係ありません

全て、安打として「1」のカウントになります

また、エラーによる出塁も含みません

WHIPの評価基準

WHIPは数値が小さければ小さいほど、優秀です

評価基準は以下が目安と考えられています

プロ野球選手で、1.20~1.40が平均と言われています

1.0を切ると、球界を代表するような投手といえます

2023年プロ野球WHIP上位ランキング

2023年プロ野球のWHIP上位10選手を紹介します（セ・パ混ぜての上位10選手）

WBCでも活躍した投手がずらりと並んでいますね

1位は阪神の村上頌樹選手でした

村上選手は、制球王と言われており、与四球率（9イニングあたりの四球数）が0.94の投手です

与える四球が少ないことから、WHIPの数値が良くなったと考えられます

WHIPの問題点

WHIPは全ての投手を同じ指標で評価できる一方、問題点もあります

それぞれみていきましょう

死球が考慮されていない

ヒットも四球も死球もランナーを出すということに変わりないのですが、なぜだか、死球は対象外となっています

死球はシーズン通して、多い投手でも10個程度なので、そこまで指標に影響は大きくないです

ただ、どれだけランナーをだしたかを表す指標としては、死球をいれないと不完全でしょう

長打が考慮されていない

WHIPはどれだけランナーをだしたかを表す指標のため、長打を考慮する必要はありません

しかし、WHIPだけで投手の良し悪しを判断してしまうと、長打が考慮されていないため誤った判断をしてしまう可能性があります

例えば、四球は多いが、長打は打たれずに失点しない投手と、四球はないが、長打を打たれやすく失点が多い投手がいた場合

WHIPだけだと後者の投手の方が良い投手になります

しかし、実際は前者の投手の方が失点をしていないため良い投手といえます

WHIPだけでなく、複数の指標をもとに、投手の良し悪しの判断をするのが良いでしょう

野手の守備能力に影響される

ヒット性のあたりを打たれても、守備能力の高いチームであれば、アウトになる確率が上がります

このように、WHIPは投手の能力を測るものですが、チームの守備能力に大きく影響されます

大谷選手の歴代WHIP

メジャーでMVPを獲得する大谷選手のWHIPはどれくらいなのでしょうか

文句なしの記録ですね

最多勝、最優秀防御率を記録した、2015年は0.91のWHIPもリーグ1位の記録でした

大谷選手は、投手としても圧倒的に優秀であることがわかります

まとめ

今回の記事では、野球のWHIPについてわかりやすく解説しました

WHIPのようなセイバーメトリクスをより詳しく知りたい方は、こちらをお勧めします

最後にポイントをまとめます

これからは、勝利数やQSだけでなくWHIPにも注目してプロ野球を楽しみましょう！

ピッチングに役立つこちらの記事もどうぞ