当ページのリンクには広告が含まれています。

【画期的!】野球のサイン交換の最新機器、ピッチコムの仕組みや使い方を解説!

ピッチコムの仕組みや使い方

この記事で解決できる悩みや疑問

  • ピッチコムとは何かを知りたい
  • ピッチコムの仕組みや使い方を知りたい

大谷選手が投手で登板する時、左腕に機械をつけているのをご存知でしょうか?

この機械こそが、ピッチコムというサインをやりとりする、最新機器です

この記事ではピッチコムの仕組みや使い方、導入目的まで詳しく解説していきます!

この記事の内容

  • ピッチコムとは
  • ピッチコムの仕組みと使い方
  • ピッチコムの値段
  • ピッチコム利用のルール
  • ピッチコムのメリットデメリット
  • ピッチコムは日本に導入されるのか?

この記事を読むと、ピッチコムについて理解が深まり、今以上に野球を楽しめます

では、解説していきます

ピッチコムとは

ピッチコムとはPITCHCOMという会社が開発した、投手と捕手がサインの伝達できる通信機器です

元々、この通信機器は、マジックショーで演者が共演者たちに合図を伝えるために開発されました

しかし、大の野球好きであるPITCHCOM共同創始者であるジョン・ハンキンスさんが、アストロズのサイン盗み事件をきっかけに、野球のサイン盗み防止にも転用できるのではないかと考えました

ピッチコムはマイナーリーグの1Aと2022年の春季キャンプで試用され、2023年のMLBレギュラーシーズンから仕様が承認されました

あくまで、ピッチコムの使用は「任意」であり、必ず使用する必要はありません

ただ、2023年シーズン、MLB30球団が使用を開始しています

ピッチコムの仕組みと使い方

ピッチコムの仕組みは非常にシンプルです

ピッチコムには9つのボタンがある「送信機」と、骨伝導で音声でデータ受信できる「受信機」があります

サインをだす人(通常キャッチャー)が、送信機でサインをだし、ピッチャーや野手など受信機を持っている人が、サインに応じて投球をしたり、守備位置を変更したりします

こちらの動画で、キャッチャーがサインをだし、ピッチャーがサインを聞く流れを説明しているので、見てください(52秒から見てください)

キャッチャーは送信機を手首に装着していることがほとんどです

ピッチャーからサインをだす際には、ベルトやグローブの裏に装着できます

大谷選手は、送信機をユニフォームの袖に装着し、ボタンを見ずに操作をしていることが話題になりました

受信する側は、帽子の内側に薄いレシーバーをつけることで、音声を聞くことができます

また、この受信機の音声ですが、多言語対応しており、自分の設定した言語で聞くことができます

言語のヒアリングミスで、サインを間違えることがないようにできているのですね

ピッチコムの使い方はこちらの画像をご覧ください

9つのボタンに「球種」と「コース」を設定することができます

発信者側は、2回ボタンを押すことで「球種」と「コース」を指定します

例えば、「1番左ボタン」→「右下ボタン」だと、サークルチェンジを外角低めにというサインになります

指でだすサインに比べて、とてもシンプルな使い方です

ピッチコムの値段

野球のサイン交換で使えるピッチコム、日本のプロ野球や一般の草野球で使ってみたいですよね

けれど、ピッチコムの値段は明かされていません

ピッチコムの公式ページをみると、大学や高校での使用を想定した、より安価なモデルも準備していますと書かれています

より安価なモデルということは、今、MLBで使われているのは、ある程度の金額するのでしょう

また、こちらのサイトにはこのような記述もありました

Clubs are responsible for their PitchCom devices. Any club that loses a transmitter or receiver will be charged a replacement fee of $5,000 per unit

https://www.khou.com/article/sports/mlb-approves-of-pitchcom-system/285-5a923082-50aa-4a7e-9eb5-e4b4bd100a57

訳はこちらです
「クラブはPitchComデバイスに責任を持ちます。送信機または受信機を紛失したクラブは、1台につき5,000ドルの交換費用を請求されます」

ここから、PITCHCOMは送信機一台だけでも70万円程度(5,000ドル)の値段がするだろうと考えられます

まだまだ、一般利用にはハードルが高そうですね

ピッチコム利用のルール

2023年からMLBで利用が許可されたピッチコムですが、利用ルールが定められています

MLB新規則

  • 送信機を3個所有できる
  • 受信機を12個所有できる
  • 投手、捕手、野手3人で、最大5人が受信機を着用可能
  • サインを送ることができるのは1人のみ(投手か捕手)

注目すべきは、「投手、捕手、野手3人で、最大5人が受信機を着用可能」のルールです

野手3人は、牽制などのサインプレーが多くなるセンターライン(セカンド、ショート、センター)の選手が持っているケースが多いようです

しかし、必ずセンターラインの選手が持つと決められているわけではないので、今後、戦略によっては他のポジションの選手が着用するパターンもでてくると思われます

実際、大谷選手は、初回〜3回までは投手として大谷選手がサインを出し、4回以降は捕手がサインを出すというやり方で、MLB初の完封勝利を記録しました

ピッチコムをどのように使っていくかも、今後の野球の戦略の1つになりそうです

ピッチコムのメリットデメリット

ピッチコムにはメリットもデメリットもあります

メリット、デメリットをそれぞれ2つ紹介します

メリット1_サイン盗み防止

MLBではサイン盗みが一時期横行していました

サイン盗みとは、相手チームの作戦や球種のサインを解読し、味方チームに伝えることです

スポーツマンシップに反するので、規約として禁止されている行為です

そこで、防御策としてサインを複雑化するという方法が取られていました

しかし、複雑化したサインは覚えるのが難しく、本来の野球の力以外の部分で、考慮すべきことが増えていました

そこで、サイン盗み防止のアイデアとして、ピッチコムが登場したのです

ピッチコムはデジタルデータでサインを送り合うので、盗むことができません

また、デジタルデータも暗号化されているため、万が一ハッキングされても、解読することが不可能な状態です

メリット2_試合時間短縮

ピッチコムを使うことで、単純にサイン交換に費やす時間を短くすることができます

今までは、マウンド上でセットポジションについてから、サインを見る必要がありました

ピッチコムがあれば、マウンドから降りている時でも、サイン交換をすることができます

また、投手からもサインが送れるようになったため、キャッチャーのサインに投手が首を振る時間を短縮できます

ピッチコムがあることで、試合時間の短縮が実現できます

デメリット1_ピッチコムの故障がある

MLBを見ていると、ピッチコムの故障や不具合のシーンをよく見ます

機械なので、多少の故障はしょうがないのですが、それにしても不具合がでる回数が多いと思います

投手は自らの投球リズムがあります

そのリズムが、ピッチコムの故障によって崩れてしまうリスクがあります

また、雨の日に、ピッチコムが使えなくなったというシーンも見ました

今後、改良はされていくと思いますが、故障があるというのは、機械を使うことのデメリットになります

メリット2_音声が聞こえない

ピッチコムは骨伝導で、サインを聞くことができる機械です

そのため、観客の歓声があまりにも大きかったり、何か他の大きな音がすると、サインが聞こえないことがあります

大谷選手が、グローブを耳に当てているシーンをよく見ます

音声を正確に聞き取ろうとするために、このような動作になります

もっと、楽に音声が聞こえるような工夫が求められます

ピッチコムは日本に導入されるのか?

日本ではピッチコムの導入はまだ、あまり検討されていないようです

MLBでピッチコムが導入されたきっかけが、「サイン盗み」だったことを考えると、日本でも「サイン盗み」がもっと広がると、導入検討が盛り上がるのでしょう

しかし、日本のプロ野球ではあまりサイン盗みは行われていません

ピッチコムの必然性があまりないのが、現状の日本のプロ野球だといえます

ピッチコムも雨で故障したり、音が聞こえなかったりと問題はまだありますので、MLBで完全に定着した頃に、日本のプロ野球では検討が進むのが、現実でしょう

まとめ

今回の記事では、ピッチコムの仕組みや使い方、導入目的まで詳しく解説しました

最後にポイントをまとめます

ポイント

  • ピッチコムとはPITCHCOMという会社が開発した、投手と捕手がサインの伝達ができる通信機器
  • ピッチコムは送信機1台で70万円程度の値段
  • ピッチコムはサイン盗み防止を目的として、導入された

ピッチコムの使われ方を見るのも、プロ野球の楽しみ方の一つですね!

ピッチングに役立つこちらの記事もどうぞ

2024プロ野球カード集めませんか?

久しぶりにプロ野球チップスを買ってみませんか?

2024最も価値の高いプロ野球カードを紹介しております。是非ご覧ください

  • この記事を書いた人

ほくと

小学生から野球を始め、野球歴30年、阪神タイガースファン歴も30年。大学時代は4年間バッティングセンター勤務。草野球チーム運営歴は20年になります。野球はやるのも観るのも大好き。野球を「やる人」も「観る人」も、今よりもっと野球を楽しめるようになる情報を発信していきます。野球グッツのレビュー依頼や質問は、お気軽にお問い合わせフォームまでどうぞ。詳しいプロフィールはこちら

error: Content is protected !!