
この記事で解決できる悩みや疑問
- プロ野球で新人王になるための条件は?
- プロ野球で新人王になると賞金はいくらもらえるの?

2023年にセ・リーグでは史上初で、村上頌樹選手が新人王とMVPを同時受賞しました
しかし、村上選手はプロ3年目の25歳です
3年目なのに新人王受賞の資格があるのと疑問に思いませんか?
そこで、この記事では野球の新人王について詳しく解説していきます!
この記事の内容
- 新人王とは
- 新人王を受賞するための資格
- NPB新人王歴代受賞者一覧
- NPB2024年新人王候補
この記事を読むと、野球の新人王について詳しくなれます!
では、解説していきます
新人王とは
新人王とは最優秀新人が正式名称で、その年の最も優秀な新人選手に与えられる賞のことです
全国の新聞や報道機関に所属している記者の中で、5年以上プロ野球を担当している人の投票によって、選出されます
もちろん、その年にプロ野球の記者を担当している人が該当で、セ・リーグの担当記者にはパ・リーグの投票権はありませんし、その逆も同じです
そのため、毎年投票数は変動しますが、大体200~300人が投票することが多いです
記者は相応しいと思う選手がいなければ、「該当者なし」と投票することも可能で、「該当者なし」が最も多い場合、または、1位の得票率が26%に達していない場合には、その年の新人王は「該当者なし」となります
過去、10回ほど「該当者なし」のこともありました
新人王の発表は毎年、日本シリーズが終わった後の11月末にNPB AWARDSの中で行われます
プロ野球の年間スケジュールはこちらの記事で紹介しています
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【2025年最新】プロ野球年間スケジュールとオフシーズンの過ごし方
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過去に、NPBとは別に佐川急便による「ゴールデン・ルーキー賞」というものが行われていた時期もありました
2005年から始まり、2013年まで行われていましたが、現在は終了しています
新人王受賞者には賞金として100万円が贈呈されます
MVP(最優秀選手)は300万円ですので、2023年の阪神村上選手は400万円のボーナスをもらったことになりますね
新人王を受賞するための資格
新人王を受賞するには、一定の資格が必要です
新人王を受賞するための資格
新人王受賞の資格
- 海外のプロ野球リーグへの参加経験がない
- 初めて支配下選手登録されてから5年以内
- 打者として、前年までの一軍公式戦での打席が60打席以内
- 投手として、前年までの一軍公式戦での投球回が30イニング以内
初めて支配下選手登録されてから5年以内であれば、新人王の候補になることができます
そのため、2023年の阪神の村上選手も新人王を取ることができたのですね(村上選手は1,2年目の2年間で1軍登板はわずか2試合でした)
注目は、「海外のプロ野球リーグへの参加経験がない」という条件です
助っ人外国人のように、海外のプロ野球リーグでプレーをしており、各球団に新人として入団した場合には、新人王の資格はありません
ただし、海外のプロ野球リーグを経験していたとしても、ドラフトで入団した場合には特例で新人王の資格が与えられます
例えば、2022年にドラフト3位でメジャーリーグから日本ハムに入団した加藤豪将選手
高校卒業後、メジャーリーグのドラフト会議で指名され、マイナーリーグで活躍後、メジャー昇格を果たしています
2022年に行われたNPBのドラフト会議で3位指名されると、史上2人目の「MLBからNPBにドラフトで入団した選手」となります(1人目は多田野数人選手)
加藤豪将選手は、MLBの経験が長いですが、ドラフトで入団したということから、新人王の資格を有する選手になりました
NPB新人王歴代受賞者一覧
NPBの直近10年間の歴代新人王をみていきましょう
達成者 | セ・リーグ | パ・リーグ |
---|---|---|
2014 | 大瀬良大地(広島) | 石川歩(ロッテ) |
2015 | 山﨑康晃(DeNA) | 有原航平(日ハム) |
2016 | 髙山俊(阪神) | 高梨裕稔(日ハム) |
2017 | 京田陽太(中日) | 源田壮亮(西武) |
2018 | 東克樹(DeNA) | 田中和基(楽天) |
2019 | 村上宗隆(ヤクルト) | 高橋玲(ソフトバンク) |
2020 | 森下暢仁(広島) | 平良海馬(西武) |
2021 | 栗林良吏(広島) | 宮城大弥(オリックス) |
2022 | 大勢(巨人) | 水上由伸(西武) |
2023 | 村上頌樹(阪神) | 山下舜平大(オリックス) |
12球団からバランス良く、優秀な新人がでてきていることがわかります
近年では、広島、オリックス、西武が優秀ですね
NPB2024年新人王候補
ここからは、2024年の新人王候補を紹介していきます
1.西舘勇陽選手(巨人)
2024年巨人の即戦力として1位指名された西舘選手
菊池雄星選手や大谷翔平を育んだ、花巻東高等学校の出身で、同校では「新怪物候補」と言われています
巨人は2023年、先発の数が揃わず非常に苦しみました
そういった意味でも、2024年に西舘選手は開幕後からローテーション入りできる可能性が高いです
独特のクイック投法はプロでもあまりいないため、打者が初対戦時に打つことは難しいでしょう
セリーグの新人王候補最有力だと思います
2.金村尚真選手(日ハム)
私がパ・リーグで新人王を取るのではと思っているのは、金村選手です
2022年にドラフト2位で日ハムに入団すると、1年目の2023年の4月9日にはプロ初勝利を挙げます
右肩の故障もあり、1年目は2勝1敗という結果でしたが、防御率は1.80、最速151kmのストレートや多彩な球種を扱うコントロールは1軍で通用することを証明しました
1年目は球団が30イニング到達で新人王資格が消滅することも配慮し、最後は2軍で調整をしていました
2年目の2024年は全力でローテーションを狙いに来ると思いますし、ローテーション入りできると思います
新人王の最有力候補です
3.武内夏暉選手(西武)
2023年のドラフトでヤクルト、ソフトバンク、西武の3球団の競合の末、西武への入団が決まった武内選手
即戦力投手として、呼び声が高いです
185cm90kgの大型左腕で、4年生秋のリーグ戦では、55.2イニングで、奪三振43、防御率0.97という圧倒的な数値を残し、ベストナインと最優秀防御率を獲得しています
150kmを超えるストレートはもちろん魅力ですが、コントロールがとても良いので、プロでもすぐに通用すると思われます
西武のローテーションの一角を担い、新人王を獲る可能性は高い選手です
まとめ
今回の記事では、野球の新人王について解説しました
最後にポイントをまとめます
ポイント
- 新人王は全国の新聞や報道機関に所属している記者の中で、5年以上プロ野球を担当している人の投票によって、選出される
- 新人王受賞者には賞金として100万円が贈呈される
- 新人王を受賞する資格は、「初めて支配下選手登録されてから5年以内」「打者として、前年までの一軍公式戦での打席が60打席以内」「投手として、前年までの一軍公式戦での投球回が30イニング以内」
これから、どんな選手が新人王を獲得するか、楽しみですね!
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