【兄弟もプロ野球選手】田中広輔の経歴と成績。シーズンの行方を左右した幻のホームランとは

2016年からの広島3連覇の立役者であり、3年連続フルイニング出場を果たした田中広輔選手

この記事では、そんな田中広輔選手について詳しく解説していきます

経歴や成績、家族構成やシーズンの行方を左右した幻のホームランまで紹介します

この記事を読むと、田中広輔選手の経歴から家族構成、2023年の様子までわかります！

では、解説していきます

田中広輔選手の経歴

田中選手がプロ野球選手になるまでを紹介します

幼少期〜大学生

田中広輔選手は神奈川県厚木市出身

幼い頃から父の影響で野球をはじめました

中学に入学してからは野球部ではなく地元の硬式野球チームに所属

高校は父も通っていて、憧れであった地元の強豪校・東海大相模高校に入学します

田中選手は1年生の春からベンチ入りをし、2年生の春には甲子園出場も果たしています

3年生夏の甲子園では、神奈川県大会決勝で桐光学園高に破れ、甲子園出場はなりませんでしたが、高校通算38本塁打を記録します

その後東海大学に進み、4年生の秋季リーグで首位打者を獲得

首都大学リーグでは、4年間でベストナインを2回獲得しました

社会人

大学卒業後はJR東日本に入社し、一年目から遊撃手として活躍

都市対抗野球大会では若獅子賞（新人賞）を獲得、第38回社会人野球日本選手権大会では大会優秀選手に選ばれます

アジア野球選手権大会日本代表にも選ばれ、大会最優秀守備選手賞を獲得

社会人ベストナインの遊撃手部門も獲得します

華々しい活躍で、順調に野球人生を歩んでいきます

家族

田中選手は姉1人・田中選手・妹1人・弟2人の5人兄弟です

5人兄弟の中でも、一番下の弟、俊太さんは2017年にドラフト5位で巨人に入団しています

1年目から開幕を一軍で迎え1年目は99試合に出場し、打率.241、2本塁打、12打点、6盗塁を記録

2018年のクライマックスシリーズでは、兄・広輔選手が広島の「一番・ショート」弟・俊太選手が巨人の「二番・セカンド」でともに先発出場

史上初めてセ・リーグのクライマックスシリーズで兄弟対決が実現しました

兄弟でプロ野球選手になるだけでなく、クライマックスシリーズで兄弟対決が出来るなんてすごいことですよね

田中俊介選手は、巨人の後、DeNAに移籍し、2024年からはオイシックス新潟アルビレックスに所属しています

そんな2人のプロ野球選手を育てた田中選手の父、正行さんも東海大相模高校出身で、原辰徳さんの1年後輩として甲子園にも出場しています

正行さんは、いい選手になるためには生活態度もしっかりする必要があるという考えがあり、田中家には3つの掟があったと言います

「野球も普段の生活も基本が全てだ」という正行さん

田中兄弟がプロで活躍できたのも、正行さんの教えが影響しているのですね

田中広輔選手のプロ入り後の成績

田中選手は2013年ドラフト3巡目で広島に入団します

背番号は広島の出世番号と言われている63をつけることになります

前年まで丸選手がつけていたので、球団からとても期待されていたことがわかりますね

ちなみに、田中選手の後は、西川龍馬選手が背番号63をつけていましたので、本当に出世番号です

1年目の2014年から、三塁のレギュラーを獲得。8月以降は正遊撃手の梵の状態が良くなく、遊撃手としても起用されます

110試合に出場し、打率.292、9本塁打、34打点、10盗塁の成績を残します

2015年には初めて規定打席に到達。打率.274、8本塁打、45打点、6盗塁の成績を残します

2015年シーズン、広島は最終戦で中日に破れ、あと1勝のところでクライマックス進出を逃しました

クライマックスシリーズ進出がかかっていた、9月12日の阪神戦、田中選手は幻のホームランを打ちます

田中選手が打った打球はホームランかと思われましたが、打球がワイヤーに当たって跳ね返されたとされ、ビデオ判定の結果三塁打になったのです

しかし、この打球は本当はホームランで、後に誤審は認められ、公式に謝罪がだされました

この時のことを田中選手はこう振り返ります

「もう少し自分に力があれば、はっきりとホームランだと分かる打球になったはずだし、あの経験があったからこそ秋にしっかりと振り込むことができた。いい経験ができたと思っています」

田中選手が2016年以降成績を伸ばせたのはこの悔しさがあったからかもしれませんね

2016年からは不動の1番として定着します

後ろを打つ菊池涼介選手、丸佳浩選手と「タナキクマル」と呼ばれ、上位打線が躍動することになります

「2015年までは菊池と丸がキクマルコンビと呼ばれていて、僕もその中に加わってチームを引っ張りたいという意識をずっと持っていました」と語っていた田中選手

出塁率の高い田中選手、器用な2番の菊池選手、打点をあげる3番の丸選手が機能し、広島は2016年にセ・リーグ優勝を果たします！

広島は勢いにのり、2016年から2018年まで、セ・リーグを3連覇します

カープが3連覇を遂げた2016年から3年間の田中選手の成績を見てみましょう

特に出塁率が高く、まさに理想の一番バッターと言えますね（2017年はセ・リーグ最高出塁率）

この3年間はショートでフルイニング出場

広島の3連覇は田中選手の存在があってこそだといえます

しかし、2019年には極度の打撃不振に陥ります

通算93試合出場で、打率.193、3本塁打、27打点、8盗塁。8月末には右膝半月板の部分切除の手術を受けます

2020年は選手会長へ就任すると、遊撃手のレギュラーとして復活します

打率.251、8本塁打、39打点、8盗塁で国内FA権も獲得

去就が注目されましたが「カープというチームがやっぱり好き」と述べ、カープと年俸1億5,000万円の2年契約を締結します

2021年、2022年は思ったように成績が伸びず、2022年のオフには野球協約の減額制限を大幅に超える80%減の年俸3,000万円で契約を締結しました

2023年以降の田中広輔選手の様子

入団10年目を迎えた2023年、新井監督から「俺はまだ戦力として見ているぞ」と期待の言葉をかけられ再起を誓います

3年ぶりに出場試合数も100を超え、打率2割2分8厘・ホームラン6本・28打点の成績を残します

クライマックスシリーズのファーストステージでもタイムリーを放ち、ベテランの意地を見せつけました

オフには球団から「本当、1年間よくやってくれた」という言葉をいただきましたと喜びのコメントをだしています

年俸も3,000万円から2,000万円アップの5,000万円に

プロ11年目35歳となる2024年シーズン、田中選手は通算1000本安打を目標を掲げています

チームの勝利のことを口にすることが多かった田中選手が、個人の記録について口にするのは珍しいですが、それほど、1000本安打は特別な目標なのでしょう

若手の台頭や外国人選手も加入し、内野のポジションは激化しています

「一日一日を大切に。けがに注意しながら、楽しむ。そういう気持ちを1年間しっかりと持ち続けていけるようにやっていきたい」

田中選手の今後の活躍に期待です

まとめ

今回の記事では、田中広輔選手について解説しました

最後にポイントをまとめます

田中選手には、まだまだ活躍して欲しいですね

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