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【申告敬遠数ランキング】野球の申告敬遠とは?申告敬遠のメリットデメリットを紹介します!

この記事で解決できる悩みや疑問

  • 野球の敬遠とは何か?
  • 申告敬遠はなぜ導入されたのか?
  • 申告敬遠のメリットデメリットは?

大谷選手がよく「敬遠」されていますよね

敬遠とはどのような作戦で、なぜ行うのでしょうか??

この記事では野球の敬遠とは何か?申告敬遠についても紹介していきます!

この記事の内容

  • 野球の敬遠とは
  • 敬遠が行われる場面
  • 申告敬遠とは(メリット/デメリット)
  • 2024年申告敬遠数(故意四球)ランキング

野球の敬遠とは

野球の敬遠とは、ピッチャーが打者との勝負を避け、故意にフォアボールを与えることです

野球規則においては「故意四球」という正式名称になっています

敬遠は、ピッチャーが投球する前にキャッチャーが立ち上がって、明らかに4球目のボールを投げた場合に記録されます

例えば、最初は勝負をしていたけれど、スリーボールになったため、4球目だけキャッチャーが立ち上がってボールを投げた場合は敬遠です

逆に、最初は敬遠しようとして、キャッチャーが立ち上がってボールを投げたけれど、やはり勝負しようとしたが、結果としてフォアボールになった場合は、敬遠にはなりません

また、よくあるのですが、キャッチャーが立ち上がらず、明らかにボールを投げてフォアボールにした場合も、敬遠とはなりません

これは「敬遠気味のフォアボール」と呼ばれます

敬遠かどうかは、4球目にキャッチャーが立ってボール球を投げたかどうかで判断されます

これが敬遠ですね

敬遠が行われる場面

わざと、フォアボールを与える「敬遠」はなぜ行われるのでしょうか?

敬遠が行われる理由は主に2つあります

敬遠の理由

  1. 強打者や調子の良い打者との勝負を避けるため
  2. 1塁を埋めることで、アウトを取りやすくするため

1.強打者や調子の良い打者との勝負を避けるため

大谷選手が敬遠される理由がこれです

大谷選手と勝負すると、ホームランを打たれたり、長打を打たれる確率が高いです

それならば、勝負はせずにフォアボールで1塁に歩かせた方が良いという判断で、敬遠を行います

特に、次のバッターが打撃の得意ではないバッターだったり、調子が悪い選手の時にも行われます

そのため、エンゼルスでは、大谷選手の次にトラウト選手(シーズンMVPを3度受賞している、MLB球界屈指の強打者)をおく打順にすることで、大谷選手を敬遠しずらくしています

また、強打者との勝負を避ける意味の敬遠で有名なのが「松井秀喜5打席連続敬遠」です

1992年夏の高校野球、2回戦、明徳義塾高校対星稜高等学校の試合にそれは起こりました

すでに全国でも群を抜く存在だった、松井選手に対して、明徳義塾の監督は5打席連続で敬遠することを指示したのです

高校野球において敬遠はあまりないこと、また、5打席連続はないことから、社会現象となりました

5打席連続敬遠により、怒った応援団や一般客からブーイングや物が投げ込まれ、一旦試合を中断する結果となりました

映像を見ていただけると分かるのですが、このフォアボールはキャッチャーが初めから立った状態ではないため、公式記録はただの「四球」となっています

明徳義塾は3対2でこの試合を勝利しており、また、松井選手のその後のプロの活躍ぶりを考えると、この作戦は成功したといえるでしょう

2.1塁を埋めることで、アウトを取りやすくするため

次によくあるのが、1塁を埋めるために敬遠をする作戦です

ランナー2塁やランナー3塁、ランナー2,3塁の状態は、1塁にランナーがいないためフォースアウトが取れません

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そこで、敬遠をすることで1塁を埋め、よりアウトを取りやすい状態にすのです

特にランナー2,3塁における敬遠は「満塁策」と言われ、本塁を含めてダブルプレーが取りやすくなるため、よく行われます

申告敬遠とは(メリット/デメリット)

申告敬遠とは、敬遠のためのボールを4球投げずに、申告によって敬遠にすることです

申告敬遠が導入されたのは最近で、MLBで2017年、NPBで2018年に導入されました

申告敬遠導入の理由

申告敬遠が導入された最大の理由は「試合時間の短縮」です

4球ボールを投げるだけで、1分弱程度時間がかかります

この時間を短縮することで、試合のトータル時間を短くしようという狙いです

しかし、実際、申告敬遠が導入されてから試合時間が短くなったという結果は得られていません

申告敬遠のルール

申告敬遠のルールを見ていきましょう

申告敬遠のルール

  • 守備側の監督が審判に申告する
  • 対戦の途中でも申告敬遠は可能(1ボールからなど)
  • 申告敬遠の回数に制限はない
  • 申告敬遠は球数にカウントされない

監督は試合の状況を踏まえて、申告敬遠を申告する必要がありますね

申告敬遠導入のメリット

プレーする選手にとってはメリットがあります

申告敬遠のメリット

  • 投手は「無駄な4球」を投げなくて済む
  • (若干)試合時間の短縮になる

申告敬遠導入のデメリット

一方、観戦する側にとってはデメリットもあります

申告敬遠のデメリット

  • 観客から敬遠であることがわかりにく
  • 敬遠の独特な雰囲気が失われる

敬遠が行われるということは、守備側は「次のバッターは打ち取れる」と考えています

そのため、次のバッターがどのような結果をだすのかを期待して、4球ボールを投げる間に独特の盛り上がりをします

申告敬遠だと、すぐに次のバッターの打順になるため、その独特の雰囲気が失われるというデメリットがあります

2024年申告敬遠数(故意四球)ランキング

2024年のNPBの申告敬遠数ランキングを見てみましょう

順位名前敬遠数
1近藤健介(ソフトバンク)11
2宮﨑敏郎(DeNA)11
3岡本和真(巨人)10
4村上宗隆(ヤクルト)9
5門脇誠(巨人)7
6小園海斗(広島)6
7岡大海(ロッテ)6

近藤選手と宮崎選手が1位でした

やはり、強打者が敬遠をされていることがよくわかりますね

一方で単なる四球の数値からも面白いことがわかります

2024年NPB四球ランキング

順位名前敬遠数
1村上宗隆(ヤクルト)105
2近藤健介(ソフトバンク)92
3小郷裕哉(楽天)68
4浅村栄斗(楽天)68
5近本光司(阪神)68
6岡本和真(巨人)66

四球ランキングだと、村上選手が圧倒的な1位です

村上選手は申告敬遠はされませんが、ボール気味の球で勝負されていることがわかります

まとめ

今回の記事では、野球の敬遠とは何か?申告敬遠についても紹介しました

最後にポイントをまとめます

ポイント

  • 敬遠かどうかは、4球目にキャッチャーが立ってボール球を投げたかどうかで判断される
  • 敬遠は主に、強打者や調子の良い打者との勝負を避けるために行われる
  • 申告敬遠の導入理由は「試合時間の短縮」だが、実際には試合時間はあまり短くなっていない

敬遠について理解して、もっと野球を楽しみましょう!

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ほくと

小学生から野球を始め、野球歴30年、阪神タイガースファン歴も30年。大学時代は4年間バッティングセンター勤務。草野球チーム運営歴は20年になります。野球はやるのも観るのも大好き。野球を「やる人」も「観る人」も、今よりもっと野球を楽しめるようになる情報を発信していきます。野球グッツのレビュー依頼や質問は、お気軽にお問い合わせフォームまでどうぞ。詳しいプロフィールはこちら