この記事で解決できる悩みや疑問
- プロ野球完全試合達成者は何人?
- プロ野球で完全試合になる確率は?
2022年に佐々木朗希選手がNPB史上最年少で完全試合を達成しました
佐々木朗希選手の完全試合は、26年ぶりだったので話題になりました
完全試合を達成するのは、かなり難しいことがわかります
そこで、この記事では野球の完全試合について詳しく解説していきます!
この記事の内容
- 完全試合とは
- 完全試合の確率は?
- MLB完全試合達成者一覧
- NPB完全試合達成者一覧
- 印象的な完全試合のエピソード
この記事を読むと、野球の完全試合について詳しくなれます!
では、解説していきます
完全試合とは
完全試合とは1人の投手が1人のランナーも出さずに勝利することです
9イニング27人の打者を全て凡退させて、勝利することが必要です
ノーヒットノーランとの違いは、四死球やエラーなども許されないことです
完全試合のまま延長線に入った場合には、試合に勝つまで1人のランナーも出さずに勝利することが条件です
9回を完全試合で投げ、10回に四球をだした場合には完全試合とはなりません
また、延長タイブレーク(ノーアウト1,2塁から攻撃が始まる)に突入した場合には、完全試合は認められません
引き分けで試合が終わった時や、チームが負けた時にも公式の記録にはならず、参考試合になります
あくまで、1人の投手が1人のランナーも出さずに試合に勝つことが必要です
ヒットを1本打たれたけれど、それ以外は四死球もエラーもなく、1人の投手で試合に勝った場合には準完全試合と呼ばれます
また、複数人の投手で完全試合を達成すると、完全試合リレーと呼ばれることもあります
完全試合の確率は?
達成するのがかなり難しい、完全試合ですが、達成できる確率はどれくらいなのでしょうか?
2つの求め方で考えてみます
1.確率論で計算した場合
完全試合は27人を連続で出塁させないことが必要です
そのため、プロ野球の選手が出塁しない割合が27人連続で起こる確率をだすことになります
プロ野球の平均出塁率は大体.330です。出塁しない割合は.670ということになります
0.67(1人目)×0.67(2人目)×0.67(3人目)・・・・・×0.67(27人目)が完全試合の確率になります
計算すると、完全試合を達成する確率は0.002014%になりました
100➗0.002014%=49652なので、49652試合に1回完全試合が起こる計算となります
プロ野球は143試合×12球団➗2チームで対戦なので、年間858試合行われています
確率では、49652試合➗858試合=57年に1回完全試合が起こることになります
2.実績から計算した場合
プロ野球では73年で16人の完全試合達成者が誕生しています
今までの総試合数は、73年×858試合=62,634試合になります
その中で16試合だけが完全試合なので、16試合➗62,634試合が完全試合の確率になります
16試合➗62,634試合=0.025%という結果になりました
確率論で計算した時より、高い確率で完全試合は達成されているのですね
どちらにしろ、完全試合が出現する可能性はかなり低いことがわかります
MLB完全試合達成者一覧
MLB完全試合達成者一覧です
MLBでも過去、完全試合を達成したのは24人しかいません
達成者 | 年 | スコア |
---|---|---|
リー・リッチモンド | 1880年 | 1-0 |
モンテ・ウォード | 1880年 | 5-0 |
サイ・ヤング | 1904年 | 3-0 |
アディ・ジョス | 1908年 | 1-0 |
チャーリー・ロバートソン | 1922年 | 2-0 |
ドン・ラーセン | 1956年 | 2-0 |
ジム・バニング | 1964年 | 6-0 |
サンディー・コーファックス | 1965年 | 1-0 |
キャットフィッシュ・ハンター | 1968年 | 4-0 |
レン・バーカー | 1981年 | 3-0 |
マイク・ウィット | 1984年 | 1-0 |
トム・ブラウニング | 1988年 | 3-0 |
デニス・マルティネス | 1991年 | 3-0 |
ケニー・ロジャース | 1994年 | 4-0 |
デビッド・ウェルズ | 1998年 | 4-0 |
デビッド・コーン | 1999年 | 6-0 |
ランディ・ジョンソン | 2004年 | 2-0 |
マーク・バーリー | 2009年 | 5-0 |
ダラス・ブレイデン | 2010年 | 4-0 |
ロイ・ハラデイ | 2010年 | 1-0 |
フィリップ・ハンバー | 2012年 | 4-0 |
マット・ケイン | 2012年 | 10-0 |
フェリックス・ヘルナンデス | 2012年 | 1-0 |
ドミンゴ・ヘルマン | 2023年 | 11-0 |
2023年に11年ぶりにヤンキースのドミンゴ・ヘルマンが完全試合を達成しました
ドミニカ共和国出身選手でも初の完全試合達成でした
NPB完全試合達成者一覧
NPB完全試合達成者は16人です
達成者 | 年 | スコア |
---|---|---|
藤本英雄 | 1950年 | 4-0 |
武智文雄 | 1955年 | 1-0 |
宮地惟友 | 1956年 | 6-0 |
金田正一 | 1957年 | 1-0 |
西村貞朗 | 1958年 | 1-0 |
島田源太郎 | 1960年 | 1-0 |
森滝義巳 | 1961年 | 1-0 |
佐々木吉郎 | 1966年 | 1-0 |
田中勉 | 1966年 | 2-0 |
外木場義郎 | 1968年 | 2-0 |
佐々木宏一郎 | 1970年 | 3-0 |
高橋善正 | 1971年 | 4-0 |
八木沢荘六 | 1973年 | 1-0 |
今井雄太郎 | 1978年 | 5-0 |
槙原寛己 | 1994年 | 6-0 |
佐々木朗希 | 2022年 | 6-0 |
1980年以降は槙原選手と佐々木選手の2名しか達成者がいません
佐々木朗希選手の完全試合が、21世紀初で、なおかつNPB史上最年少記録(20歳5ヶ月)というのが、どれだけすごいかがわかりますね
印象的な完全試合のエピソード
ここからは、完全試合の印象的なエピソードを紹介していきます
1.槙原寛己投手
槙原投手の完全試合は16年ぶりで、平成唯一の完全試合となりました
この試合は巨人の球団創設以来通算7000試合目のメモリアルな日でもありました
有名なエピソードとして、試合の前々日に中洲へ飲みに行ったところ、コーチに見つかってしまい、外出禁止になってしまった槙原投手
この試合は、外出禁止解除を賭けて挑んでいたそうです
序盤はストレート主体で、後半から変化球を織り交ぜる102球の見事な完全試合でした
2.佐々木朗希選手
佐々木投手はこの試合で、「完全試合」「連続13者連続奪三振」「1試合19奪三振」の3つの記録を作りました
特に連続13者連続奪三振は、これまでの日本記録が9者連続奪三振だったのを、大幅に塗り替えました
ほぼ、ストレートとフォークのみで105球のピッチングでした
この記録だけでも圧巻なのですが、さらに驚きは中6日で登板した次の試合
なんと、8回まで14奪三振を奪いパーフェクト、前人未到の2試合連続完全試合の期待がかかります
しかし、打線が無得点だったことや、佐々木投手もかなり疲労があったため、8回を投げ切ったところで、完全試合継続中で降板をすることになりました
結果、延長線で試合は敗北していますが、あのまま投げ続けていたらどうなっただろうと思いますよね
3.西口文也選手
西口投手は完全試合を達成したことはありません
ただ、過去に9回をパーフェクトに抑えたのですが、味方の援護がなく、延長線に突入し、10回28人目の打者にヒットを打たれ、完全試合を逃したことがあります
西口選手はこれ以外にも28人目の打者にヒットを打たれ、ノーヒットノーランを逃す経験が、なんと2回もあります
残りアウト1つの場面までいき、完全試合やノーヒットノーランを逃してしまう、数奇な運命にありました
まとめ
今回の記事では、野球の完全試合について解説しました
最後にポイントをまとめます
ポイント
- 完全試合とは1人の投手が1人のランナーも出さずに勝利すること
- 完全試合の達成確率は統計的には0.002014%、実際は0.025%
- 佐々木朗希選手は完全試合を達成した次の登板でも、8回までパーフェクトピッチングを披露した
これから、どんな選手が完全試合を達成するか、楽しみですね!
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