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【2024年最新】野球のUZRをわかりやすく解説。2023年UZRランキングやUZRがあてにならない理由も紹介します!

UZR2023年ランキング

この記事で解決できる悩みや疑問

  • 野球のUZRが何かわからない
  • UZRの評価基準を知りたい
  • 2023年UZR上位選手を知りたい

野球の用語でUZRという言葉があります

私は正直、UZRとは何か知らなかったので、今回、UZRについて徹底的に調べました

そこで、この記事では野球のUZRをわかりやすく簡潔に解説していきます!

この記事の内容

  • UZRとは何か
  • UZRの特徴と問題点
  • UZRの計算方法
  • UZRの評価基準
  • 2023年プロ野球UZR1000上位ランキング

この記事を読むと、UZRの理解が深まり、今以上にプロ野球を楽しんで観ることができます

UZRとは何か

野球をデータから分析し、選手個人の能力を数値化する手法をセイバーメトリクスと言います

投手のセイバーメトリクス指標だけでも、このようにたくさんの指標があります

投手の指標一覧

  • DIPS
  • FIP
  • SIERA
  • RSAA
  • tERA
  • RSWIN
  • PR
  • WHIP
  • LOB%
  • K/BB
  • K/9
  • BB/9
  • H/9
  • GR/9
  • GB/FB
  • GO/AO
  • 被BABIP
  • QS
  • HQS
  • AGSc

相当な野球マニアじゃない限り、全ての指標を理解している人はいません

知っているのはQSくらいじゃないでしょうか?

QSについては、こちらの記事で詳しく解説しています

クオリティスタート
【2024年最新】野球のQSをわかりやすく解説。HQSやQS率も紹介します!

続きを見る

UZRは守備に関する指標です

UZRは“Ultimate Zone Rating”の略称で、「ユーゼットアール」と読みます

同一シーズンの同じポジションの選手と比較して、どれだけ失点を防いだかを表す指標です

そんなことまで、数値にできちゃうんですね

守備に関する指標には「守備率」があります

守備率=「(守備機会-エラー数)÷守備機会」で出すことができます

しかし、守備率だと難しい打球を負わなければ、守備率を高くすることができてしまいます

守備率を補う指標として、守備範囲や併殺処理などが考慮されたUZRが使われています

UZRの特徴と問題点

UZRには3つの特徴があります

UZRの特徴

  1. 同じシーズンの同じポジションの選手との比較(相対評価)
  2. UZRは累積値
  3. 投手、捕手は対象外

それぞれ、詳しく見ていきましょう

同じシーズンの同じポジションの選手との比較(相対評価)

UZRは同じシーズンの同じポジションの選手の数値平均が0になるよう調整されます

つまり、そのポジションの平均的な守備者は数値が0になり

優秀な守備者は+10や+20のような数値になります

UZRは累積値

UZRは1回1回の守備機会を数値にし、足したり引いたりをする累積値で表します

そのため、守備機会の多い選手の方が値が大きくなります

選手間の比較においては、1000イニングあたりのUZR値である「UZR1000」を使用するのが一般的です

投手、捕手は対象外

投手と捕手は、守備機会がそもそも少なく、累積値であるUZRには向かないため、対象外となっています

また、UZRの構成要素である「守備範囲」も投手と捕手は小さく、あまり差がでないことも理由の1つです

株式会社DELTAのように、独自の評価で投手と捕手のUZRも計算して、算出していることもあります

UZRの問題点

どの指標もそうですが、UZRも万能ではありません

下記が、UZRが当てにならない理由として挙げられます

UZRが当てにならない理由

  • UZRには表れない「守備の上手さ」がある
  • シーズンごとに数字のブレが大きい(相対評価のため)
  • 結局入力に人間の主観が入っている

確かに、UZRが当てにならない理由は全て理解できます

一方で、UZRがあることで、今まで数値で測ることができなかった「守備」を見える化できているという点で、有効な指標とも言えます

UZRの計算方法

UZRは3つの要素で構成されています

UZRの構成要素

  1. 守備範囲(RngR)
  2. 失策抑止(ErrR)
  3. 併殺貢献(DPR)_内野手/送球による進塁抑止貢献(ARM)_外野手

これら3つの要素の掛け合わせでURZをだします

3つの要素の算出方法はこちらです

3つの要素の算出方法

  • グラウンドを複数のゾーンに分解
  • 各ゾーンごとに打球の種類(バント・ゴロ・ライナー・フライ)や速度(遅い・中間・速い)を記録
  • ゾーンと打球の種類や速度の掛け合わせで、リーグ全体でどれだけのアウトが記録されたか算出
  • このデータを基に、個別の野手のプレーを評価してプラスマイナスを積み重ねる

非常に難しいですよね

もし、より詳しく知りたい方は、株式会社DELTAの解説ページをご覧ください

UZRの評価基準

UZRの評価基準は以下が目安と考えられています

UZR評価
+15以上ゴールデングラブ級
+10以上非常に優秀
+5以上優秀
0平均
-5以下悪い
-10以下非常に悪い

ゴールデングラブ級の選手は、どれくらいいるのでしょうか

2023年のUZRを確認すると、なんと0人でした

最高が近藤健介(ソフトバンク):UZR14.3です

ゴールデングラブ級の結果を出すのはいかに難しいかがわかりますね

2023年プロ野球UZR1000上位ランキング

2023年のランキングを見てみましょう

ファースト

ランキング選手名UZR1000UZR
1大山悠輔8.811.3
2マキノン9.56.5
3ソト5.04.2
4頓宮裕真3.32.8
5山口航輝1.70.9
6ビシエド0.80.6
7オスナ0.30.3
8鈴木大地-6.0-3.1
9中田翔-11.1-6.0
10中村晃-5.7-6.0

UZRが高くても、UZR1000にすると、ランキングが変わることがわかりますね

セカンド

ランキング選手名UZR1000UZR
1吉川尚輝11.812.0
2牧秀悟4.96.2
3外崎修汰4.45.2
4山田哲人4.53.6
5中野拓夢1.92.5
6菊池涼介1.01.0
7三森大貴-0.9-0.6
8小堀田大翔-2.3-1.4
9浅村栄斗-7.8-4.9
10福永裕基-11.2-6.0
11中村将吾-6.4-7.5

ちなみに、セカンドのゴールデングラブ賞は中野選手でした

記者投票によるゴールデングラブ賞と数値をもとにしたURZ1000だと、結果が異なるのも面白いですね

サード

ランキング選手名UZR1000UZR
1栗原陵矢12.69.6
2佐藤龍世9.65.0
3安田尚憲0.60.6
4宮崎敏郎-0.6-0.6
5デビットそん-3.5-2.4
6佐藤輝明-2.2-2.6
7宗佑磨-3.2-3.2
8清宮幸太郎-5.2-3.9
9岡本和真-7.6-5.3
10石川昴弥-8.2-6.2
11村上宗隆-6.8-8.2

サードは栗原陵矢選手がダントツですね

ショート

ランキング選手名UZR1000UZR
1龍空14.610.0
2長岡秀樹8.69.7
3源田壮亮10.08.6
4村林一樹12.37.7
5藤岡裕大3.92.9
6木浪聖也0.50.6
7山﨑剛-1.3-0.8
8紅林弘太郎-3.4-3.7
9京田陽太-7.8-4.3
10坂本勇人-6.6-4.7
11川上畑大悟-8.5-5.5
12今宮健太-10.7-11.3

ライト

ランキング選手名UZR1000UZR
1万波中正13.713.6
2茶野篤政13.38.5
3丸佳浩8.24.4
4森下翔太5.03.4
5野間峻祥4.12.9
6小郷裕哉-3.1-2.7
7柳田悠岐-8.4-5.4
8サンタナ-8.3-8.1
9細川成也-11.3-10.7

岡林選手の27.1が両リーグ合わせての1位の数字でした

センター

ランキング選手名UZR1000UZR
1近本光司8.59.5
2秋山翔吾5.45.2
3ブリンソン1.40.9
4桑原将志-0.4-0.4
5岡林勇希-2.8-3.1
6辰巳涼介-5.7-6.1
7中川圭太-7.1-6.7
8藤原恭大-17.4-17.4

レフト

ランキング選手名UZR1000UZR
1近藤健介17.114.3
2松本剛14.412.3
3大島洋平4.83.6
4西川龍馬3.12.9
5秋広優人-3.0-1.8
6ノイジー-7.9-7.8
7杉本裕太郎-14.6-9.0
8佐野恵太-13.9-11.8

まとめ

今回の記事では、野球のUZRについてわかりやすく解説しました

守備を上達させたければ、スパイクが重要です

草野球用のおすすめスパイクはこちらで紹介しています

【草野球歴20年】草野球スパイクお勧め3選!草野球スパイクはとにかく軽いものを選ぶべきです

続きを見る

最後にポイントをまとめます

ポイント

  • UZRは同一シーズンの同じポジションの選手と比較して、どれだけ失点を防いだかを表す指標
  • UZRは、守備範囲(RngR)と失策抑止(ErrR)と併殺貢献(DPR)_内野手/送球による進塁抑止貢献(ARM)_外野手の3つの要素が合わさった指標
  • UZRは積み上げの指標のため、選手観の比較においては、1000イニングあたりのUZR値である「UZR1000」を使用するのが一般的

これからは、UZRにも注目してプロ野球を楽しみましょう!

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ほくと

小学生から野球を始め、野球歴30年、阪神タイガースファン歴も30年。大学時代は4年間バッティングセンター勤務。草野球チーム運営歴は20年になります。野球はやるのも観るのも大好き。野球を「やる人」も「観る人」も、今よりもっと野球を楽しめるようになる情報を発信していきます。野球グッツのレビュー依頼や質問は、お気軽にお問い合わせフォームまでどうぞ。詳しいプロフィールはこちら

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