この記事で解決できる悩みや疑問
- プロ野球選手になれる確率を知りたい
- プロ野球選手になったら、どれくらい給与がもらえるのか知りたい
華々しい世界のプロ野球ですが、自分の子供がプロ野球選手を目指そうとしたらどうしますか?
どれくらいの確率でなれるのかと、なれた時の給与(リターン)によって考えたいですよね
そこで、この記事ではプロ野球選手になれる確率とプロ野球選手になれた時のお金事情について詳しく解説していきます!
この記事の内容
- プロ野球選手になれる確率
- プロ野球選手の寿命と平均年収
- プロ野球選手の退職金と年金
- メジャーリーグの年金制度
この記事を読むと、プロ野球選手になれる確率や収入事情がわかります!
では、解説していきます
プロ野球選手になれる確率
小さい頃の夢はと聞かれたら「プロ野球選手です」と答えていました
なれるわけもなく、日々会社員生活をしているのですが、プロ野球選手になれる確率はどのくらいあるのでしょうか?
プロ野球選手になるには、ドラフト会議で指名される必要があります
2022年10月に行われたドラフト会議では、12球団育成選手含めて、128名が指名されています
つまり、128名が1年間にプロ野球選手になれるということです
128名中、社会人からの指名が28名、高校大学生からの指名が100名でした
指名される高校生の母数である、高校3年生の野球部員は全国で約55,000人、大学4年生の野球部員は6,500人と言われています。合わせて61,500人です
100人÷61,500人=0.0016なので、野球をやっていて、プロ野球選手になれる確率は0.16%といえるでしょう
プロ野球選手の寿命と平均年収
2023年、支配下登録選手は784名、育成選手は228名います。合計1012名がプロ野球選手ということです
低い確率をくぐり抜けて、プロ野球選手になった後は、1軍を目指します
1軍は29名までと決められていますから、29人×12チームで348の席を奪い合うことになります
プロ野球選手の平均年収
育成選手のままか、支配下登録選手(2軍以下)か、1軍選手かによって、平均年収は大幅に変わります
平均年収 | |
---|---|
育成選手 | 240万円~400万円 |
支配下登録選手(2軍以下) | 884万円 |
1軍選手 | 1億313万円 |
全体 | 4262万円 |
1軍選手全員1億円もらっているように見えますが、有名選手が金額を引き上げているだけです
1軍選手の最低保証年俸は1,600万円となっており、多くの選手は1,600万円〜3,000万円くらいが多いです
プロ野球選手の平均寿命
プロ野球選手全体の平均在籍数は8.9年と言われていますが、これも1軍選手になれるかどうかで大きく異なります
育成選手の契約は通常3年間です。3年間で結果が出ないとクビとなります
また、Baseball LABのホームページの情報によると、育成選手を含んだ全体でも4~5年目の退団人数が多く、入団して4~5年で結果がでないとクビになる確率が高いことがわかります
先ほどの平均年収と在籍期間を考えると、20代半ば〜後半にプロ野球選手を辞めた段階で経済的な余裕はないため、セカンドキャリアをそこから探ることになるでしょう
プロ野球選手になり、運よく1軍昇格ができしばらく活躍ができれば、ある程度の蓄えをすることも可能です
しかし、蓄えができるほどの年俸をもらうには、1軍の中でもレギュラーをとる必要があり、かなり厳しい世界であることがわかります
プロ野球選手の退職金と年金
プロ野球選手を辞めた場合、退職金や年金はどのようになっているのでしょうか
結論から伝えると、プロ野球選手に退職金や野球選手独自の年金はありません
プロ野球選手の退職金
プロ野球選手という職業は個人事業主になります
球団と契約し、球団からもらう給与は個人事業主の売り上げとなり、所得税や消費税がかかります
個人事業主のため、球団からの退職金というものは存在しません
代わりに存在するのが「契約金」と「退団金共済制度」です
契約金はドラフトで指名された際、球団から個人に支払われるお金で、順位によって金額が異なります
ドラフト順位 | 契約金 |
---|---|
1位指名 | 1億円 |
2位指名 | 7000万円〜8000万円 |
3位指名 | 5000万円〜6000万円 |
4位指名 | 4000万円 |
5位指名 | 3000万円 |
育成枠 | 300万円前後(支度金) |
毎年、ドラフト1位の選手が「1億円の契約金で入団!」と話題になりますが、活躍できる保証はどこにもありません
ほとんどの選手が、引退後の資金として貯蓄するのが現実のようです
もう一つ存在しているのが、退団金共済制度です
こちらは任意の加入ですが、1口10万円で年間50口まで積み立てができる制度です
退団後に特に税金の支払いなどで困る方が多いため、できた制度です
年間50口(500万円)積み立て、8年在籍すれば4000万円を退職金代わりにもらえる計算となります
プロ野球選手の年金
プロ野球の年金制度は過去にあったのですが、2011年に廃止されています
過去の年金制度
- 1964年に導入
- 監督/コーチ/選手/審判が対象
- 1,2軍合計で10年間以上選手登録された人が対象
- 選手が掛け金を負担
- 引退後、55歳から年間120万円を受け取り
このような制度だったのですが、財源不足を理由に2011年に廃止となりました
積み立て金は、プロ野球OBに返金されています
年金制度廃止に伴い、2016年にできたのが「養老補助制度」というものです
支配下登録10年以上の選手に、55歳と60歳の時に各50万円ずつ支給という制度です
年金制度の代わりできた制度ですが、金額があまりにも少なく機能しているとは思えません
引退後や老後の資金については、計画的に貯蓄しておく必要があります
メジャーリーグの年金制度
日本のプロ野球と比較して、メジャーリーグの年金制度は非常に優れています
5年以上のメジャー(1軍)登録があれば、62歳から死ぬまで年間1,000万円以上の年金が支払われる制度になっています
もらえる金額はメジャー(1軍)在籍年数によって異なります
もらえる年間金額
- 5年:1,000万円
- 6年:1,200万円
- 7年:1,400万円
- 8年:1,600万円
- 9年:1,800万円
- 10年以上:2,000万円
引退の年齢を考えて、62歳まで待たなくても前倒して42歳から受け取ることも可能になっています
過去MLBで活躍した日本人選手の中でも野茂選手/イチロー選手/松井選手/大家選手は10年以上の受給資格をもっているようです
日本のプロ野球の年金制度ももっと充実させて、引退後に心配が少しでもないようにしたいですよね
MLBに行った日本人の年金がいくらなのかは、こちらの記事にまとめてあります
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まとめ
今回の記事では、プロ野球選手になれる確率ともらえるお金を解説しました
最後にポイントをまとめます
ポイント
- プロ野球選手になれる確率は0.16%
- プロ野球選手になっても、入団後4~5年で結果がでないとクビになる
- 退職金や年金制度はないので、自分で計画的に考えておく必要がある
厳しいプロ野球の世界で本気で戦う選手を応援したいですね!
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