この記事で解決できる悩みや疑問
- 野球のQSが何かわからない
- QSの評価基準を知りたい
- HQSやQS率とは
- QS上位選手を知りたい
- 大谷選手のQSを知りたい
QSは野球好きの中ではかなり浸透していますが、まだ知らない人もたくさんいるのではないでしょうか
そこで、この記事では野球のQSをわかりやすく簡潔に解説していきます!
この記事の内容
- QSとは何か
- QSの評価基準
- 歴代QS率上位ランキング
- 大谷選手の歴代QS
この記事を読むと、QSの理解が深まり、今以上にプロ野球を楽しんで観ることができます!
QSとは何か
野球をデータから分析し、選手個人の能力を数値化する手法をセイバーメトリクスと言います
投手のセイバーメトリクス指標だけでも、このようにたくさんの指標があります
投手の指標一覧
- DIPS
- FIP
- SIERA
- RSAA
- tERA
- RSWIN
- PR
- WHIP
- LOB%
- K/BB
- K/9
- BB/9
- H/9
- GR/9
- GB/FB
- GO/AO
- 被BABIP
- QS
- HQS
- AGSc
相当な野球マニアじゃない限り、全ての指標を理解している人はいません
この中の1つにQSがあります
QS(クオリティスタート)とは、先発投手が6回以上を自責点3点以下に抑えた時にカウントされ、先発投手の安定感を表す指標です
以前は先発投手を評価するものとして、勝利数や防御率が使われていましたが、先発投手が好投しても、打線が得点できないと負け投手になり、正確に先発投手の能力を評価できないという問題がありました
そこで、MLBを中心に先発投手を純粋に評価する指標として、QSが重要視され始め、日本でも一般的な指標となりました
QSの評価基準
QSは、先発投手が6回以上を自責点3点以下に抑えた時にカウントされるため、多ければ多いほどいいと言えます
ただ、それだと登板回数が多ければ、良いQSがでやすくなるため、QS率で評価することが多いです
QS率(クオリティスタート率)=QS数 ÷ 先発登板数
QS率は平均が50%前後と言われており、70%が各球団のエース級の成績になります
QS率 | 評価 |
---|---|
80%以上 | MVP級 |
70%前後 | 非常に良い |
60%前後 | 良い |
50%前後 | 平均 |
40%前後 | 悪い |
また、QSにはハイクオリティスタート(HQS)という上位互換となる指標があります
QSが6回自責点3以内の時に記録されるのに対し、HQSは7回自責点2以内の時に記録されます
ただし、あまり一般的に使われることはなく、QSが使われることの方が多いでしょう
歴代QS率上位ランキング
NPB歴代シーズンQS率1位の選手を紹介します(セ・パ混ぜて、過去8年間)
年度 | 選手名 | 球団 | QS率 |
---|---|---|---|
2024年度 | 髙橋宏斗 | 中日 | 85.7 |
2023年度 | 山本由伸 | オリックス | 91.3 |
2022年度 | 加藤貴之 | 日ハム | 85.7 |
2021年度 | 山本由伸 | オリックス | 88.0 |
2020年度 | 西勇輝 | 阪神 | 80.9 |
2019年度 | 山本由伸 | オリックス | 80.0 |
2018年度 | 大瀬良大地 | 広島 | 77.7 |
2017年度 | 菊池雄星 | 西武 | 88.4 |
各球団、エース級の選手がずらりと並んでいますね
歴代QS率1位は2023年オリックスの山本由伸選手でした
また、過去のプロ野球に目を向けると、なんと先発27試合でQS率100%を達成した投手がいます
それは2013年の田中将大投手です
2013年の田中将大投手は27試合に登板し、全ての試合で6回以上自責点3点以内に抑えたということです
楽天の球団創設9年目の初優勝の立役者ですね
大谷選手の歴代QS
メジャーでMVPを獲得する大谷選手のQSはどれくらいなのでしょうか
年度 | 球団 | 試合数 | QS | タイトル |
---|---|---|---|---|
2023年度 | エンゼルス | 23 | 52.2% | MVP |
2022年度 | エンゼルス | 28 | 57% | |
2021年度 | エンゼルス | 23 | 61% | MVP |
2020年度 | エンゼルス | 2 | 0% | |
2018年度 | エンゼルス | 10 | 50% | 新人王 |
2017年度 | 日本ハム | 5 | 40% | |
2016年度 | 日本ハム | 20 | 75.0% | |
2015年度 | 日本ハム | 22 | 72.7% | 最多勝/最優秀防御率 |
2014年度 | 日本ハム | 24 | 58.3% | |
2013年度 | 日本ハム | 11 | 18.2% |
大谷選手でもQSで80%以上を達成したことはありません
NPBではありますが、2013年の田中将大選手の成績がいかに凄いかがわかります
最多勝、最優秀防御率を記録した、2015年は72.7%とQSもとても良い数字でした
大谷選手は、これに追加で打者としての数字もすごいんですもんね
もう本当凄すぎます
大谷選手の幼少期〜高校時代まではこちらにまとめていますので、興味のある方はどうぞ
-
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まとめ
今回の記事では、野球のQSについてわかりやすく解説しました
最後にポイントをまとめます
ポイント
- WHIPは先発投手が6回以上を自責点3点以下に抑えた時にカウントされ、先発投手の安定感を表す指標
- 登板回数が影響するQS数より、QS率が指標として使われることが多い。QS率(クオリティスタート率)=QS数 ÷ 先発登板数
- QS率は平均が50%前後と言われており、70%が各球団のエース級の成績になる
これからは、勝利数や防御率だけでなくQSにも注目してプロ野球を楽しみましょう
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