この記事で解決できる悩みや疑問
- プロ野球志望届けとは?
- プロ野球志望届って誰でも出せるの?
2023年にドラフトの目玉だった、佐々木麟太郎選手がプロ野球志望届を提出せずに、アメリカの大学へ進学することがニュースになりました
プロ野球志望届とは一体、なんなのでしょうか?
誰がどこに提出するものなのでしょうか
そこで、この記事ではプロ野球志望届について詳しく解説していきます!
この記事の内容
- プロ野球志望届とは
- プロ野球志望届の年度別提出者数
- 2024年プロ野球志望届提出者
この記事を読むと、プロ野球志望届について詳しくなれます!
では、解説していきます
プロ野球志望届とは
プロ野球志望届とは高校3年生と大学4年生が、プロ野球への入団の意思表示として提出する書類です
このような一枚の紙で、高校3年生は日本高等学校野球連盟に、大学4年生は大学野球連盟に提出します
本日、プロ野球志望届が正式に受理されました。
— 日本体育大学硬式野球部 (@ntblabo) September 7, 2020
ラストシーズン彼の投球に期待して下さい🔥#NITTAIBASEBALL#2020年プロ野球ドラフト会議#森博人 pic.twitter.com/McC2ERat1B
甲子園の閉幕後に受付を開始し、プロ野球ドラフト会議開催日の2週間前に締め切られます
プロ野球の年間スケジュールはこちらをご覧ください
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【2025年最新】プロ野球年間スケジュールとオフシーズンの過ごし方
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プロ野球志望届を提出しなかった選手は、プロとの交渉やテスト受験、プロ野球のドラフト指名を受けることができません
プロ野球志望届が制度化したのは、高校生は2004年、大学生は2007年からです
それまでは、「退部届」をだすことで、アマチュア選手はプロにいく意思があることを示し、プロもドラフト指名をするかどうかの判断をしていました
当時、「プロアマ規定」というものがあり、プロ野球球団関係者とアマチュア選手は接触できない決まりがあったため、そこから解放されるために「退部届」が必要だったのです
ただ、アマチュア選手が「退部届」を提出していなくても、ドラフト会議で強行指名されるケースが発生し、トラブルになりました
トラブルの代表的な例は、1985年に起こったKKドラフト事件です
当時、PL学園の桑田は「退部届」をださず、大学進学を表明していましたが、巨人のみが桑田を強行指名し、ドラフト1位で巨人に入団が決まりました
真相はわかりませんが、巨人と桑田に密約があったのではないかと言われています
このような状態ですと、公平なドラフトができないため、選手にはプロ野球志望届の提出を義務付け、志望届がある選手しかドラフトで指名してはいけないというルールになりました
プロ野球志望届は、ただの野球好きが冷やかしで出すことはできません
プロ野球志望届を提出するための条件はこちらです
プロ野球志望届提出の条件
- 高校3年生か大学4年生(最終学年)で、次の春卒業予定であること
- 硬式野球部に所属していること
- 野球部部長の承認があること
例えば、高校の途中まで野球をやっていて、現在帰宅部ですが、野球に自信があるという生徒がいたとしても、プロ野球志望届を出すことはできません
また、野球部員でプロになるつもりはないが、記念や冷やかしで、プロ野球志望届を出すということも、野球部部長の承認(印鑑)が必要なためできない仕組みになっています
プロ野球志望届の年度別提出者数
では、実際どれくらいの人が年間でプロ野球志望届を提出しているのでしょうか
2024年は高校生159人、大学生162人の合計321名がプロ野球志望届を提出しました
年度 | 高校生提出者人数 | 大学生提出者人数 |
---|---|---|
2004 | 77人 | |
2005 | 112人 | |
2006 | 103人 | |
2007 | 106人 | 101人 |
2008 | 94人 | 112人 |
2009 | 113人 | 104人 |
2010 | 95人 | 98人 |
2011 | 87人 | 77人 |
2012 | 95人 | 85人 |
2013 | 71人 | 56人 |
2014 | 94人 | 71人 |
2015 | 78人 | 81人 |
2016 | 105人 | 111人 |
2017 | 106人 | 105人 |
2018 | 123人 | 127人 |
2019 | 139人 | 108人 |
2020 | 215人 | 158人 |
2021 | 159人 | 139人 |
2022 | 154人 | 187人 |
2023 | 139人 | 177人 |
2024 | 159人 | 162人 |
近年は300名近くがプロ野球志望届を提出していることがわかります
実際にこの中からドラフトで指名されたのは、育成選手も含めて123名でした
123名➗321名=38.3%の選手が夢のプロ野球選手になったということです
プロ野球選手になれる確率はこちらの記事でも紹介しています
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【確率0.16%】プロ野球選手になれる確率ともらえるお金を解説!廃止された年金制度や契約金についても説明します
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2024年プロ野球志望届提出者
2024年のプロ野球志望届提出者一覧はこちらからご覧ください
一方、過去にはプロ志望届を出さずに別の進路を選択した有名選手達もいました
1.2023年佐々木麟太郎選手
花巻東高校の大型内野手です
3年生春の段階で高校通算本塁打記録を更新し、プロ入団間違いなしと言われていました
ドラフト会議では、その去就に注目が集まっていましたが、プロ志望届を提出せずにアメリカの大学へ留学することを決断しています
2.2024年中崎琉生選手
京都国際高校で夏の甲子園優勝投手です
U18日本代表にも選ばれ、即戦力として注目されていました
しかし、中崎選手は「プロに入ることが目標じゃなくて、プロで活躍することが目標」と話し、
プロ志望届を提出せずに大学進学をしました
3.2024年湯田統真選手
健大高崎高校の二塁手です
父が広島のスカウトで、兄が高校通算40本塁打のスラッガーの野球一家で育った湯田選手
U18日本代表にも選ばれましたが、兄が高校からHONDAに進んだようにプロ志望届は出さず、大学に進学しました
まとめ
今回の記事では、プロ野球志望届について解説しました
最後にポイントをまとめます
ポイント
- プロ野球志望届とは高校3年生と大学4年生が、プロ野球への入団の意思表示として提出する書類
- プロ野球志望届は、ただの野球好きが冷やかしで出すことはできない
- 2024年は高校生159人、大学生162人の合計321名がプロ野球志望届を提出し、123名がドラフト指名されプロ野球選手になった
これからも、どんな選手がプロ野球志望届を提出して、プロ野球選手として活躍するか楽しみですね!
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