当ページのリンクには広告が含まれています。

【大谷ルールとは】野球DH(指名打者)のルールや歴史、メリットデメリットを解説します!

野球のDH制度

この記事で解決できる悩みや疑問

  • 野球のDHの意味を知りたい
  • 歴代ベストDH賞の最多受賞選手を知りたい

大谷選手がよく「DH」で出場というニュースを聞きますが、「DH」について皆さん、知っていますか?

そこで、この記事では、野球用語DHの意味やメリットデメリットを解説していきます!

この記事の内容

  • DHとは
  • DHのメリットデメリット
  • 歴代ベストDH賞受賞者

この記事を読むと、DHへの理解が深まります

DHとは

DHとは、(Designated Hitter)の頭文字をとった略で、攻撃の時に投手の代わりに打席に立つ、打撃専門選手のことです

「Designated」は専用/専門という意味で、「Hitter」はバッターの意味です

日本語だと「指名打者」といいます

DHに選ばれた選手は、守備にはつかず、投手がやるべき打撃を代行します

DH制のルール

DHにはいくつか、細かなルールがあります

DH制のルール

  • DH選手、メンバー発表の時に打順を決めて発表する
  • DH制は使わなくてもいい(試合開始時に解除してもよい)
    • ただし、試合途中からのDH制利用はできない
  • 試合途中でDH制を解除し、投手を含めた9人メンバーに変更することは可能
  • DH選手に代打や代走を起用した場合、代打や代走となった選手がDH選手となる
  • 先発のDH選手は1打席は立たないと、交代はできない

この中でも、「DH制を解除する」という部分について、詳細を説明します

例えば、DH選手が途中で守備位置についた場合や、登板している投手が異なる守備位置についた場合などです

このような場合には、DH制が解除されます

また、もちろん試合開始時にDH制を解除することもできます

しかし、このDH制解除のルールに沿わない事例がでてきました

それが大谷選手の二刀流(先発投手とDHでの出場)です

大谷ルール

大谷選手は二刀流で出場したくても、「投手として出場すると打席に立てない」「DH選手として出場すると、投手として出れない」という問題がありました

そこで、エンゼルス(大谷選手の所属球団)はこのようにしていました

DH制を試合開始時から解除して、投手大谷として打席にも立てるようにしたのです

ただし、この起用方法だと、大谷選手が投手として降板すると打者として打席に立つことができなくなってしまいます

そこで、新たにMLBで制定されたルールが「大谷ルール」です

大谷ルールとは、先発投手がDH選手を兼ねて出場することができ、投手として降板した後もDHとして試合に出続けられるというルールです

まさに二刀流を実践している大谷選手のために作られたルールですね

DH制の歴史

DH制が世界で初めて採用されたのはメジャーリーグです

1973年、ア・リーグにおいて、リーグの人気回復の策として導入されました

当時、ア・リーグは投高打低の状態になっていました

投手戦が多く、華やかな打撃があまり見られないため、人気が低迷していると考えられたのです

そこで、ア・リーグのオーナーたちで考案したのがDH制です

つまり、DH制とはリーグ全体で攻撃力を上げ、観客を楽しませるための商業的な理由で考案された制度だったのです

その後、NPBでもパ・リーグが1975年に採用

2020年にはMLBのナ・リーグでも採用され、MLBでは全ての球団でDH制が採用されています

日本ではセ・リーグで採用されていません

DHのメリットデメリット

日本のセ・リーグで採用されていないのには、理由があります

DH制のメリットとデメリットをみていきましょう

メリット

DH制のメリットはこちらです

メリット

  • スタメンが10人になり、選手の出場機会が増える
  • 守備力が弱いけど、打撃力が高い選手や怪我の治りかけの選手が出場できる
  • 投手がピッチャーの練習に専念でき、故障や疲労の減少につながる

野手にとっては出場機会が増えるので、メリットの大きい制度ですね

デメリット

続いてデメリットです

デメリット

  • 投手交代の駆け引きが減る
  • 控え選手の出場機会が減る(特に代打)
  • 資金力のある球団が有利になる(DH専門の長距離バッターは高年俸のため)

打者の出場機会がDH制で増える一方で、代打など出場機会は減ってしまうのですね

セ・リーグでDH制が導入されていない理由は、3つ目の資金力が要因です

過去、巨人のオーナーがセ・リーグへの暫定的なDH制導入案について提案したこともありますが、ほかの5球団が「レギュラー選手が1人増えることによる年俸総額増額」を理由に反対し、見送られています

DH制に対する賛否

メリットもデメリットもあるDH制ですが、セ・リーグに導入すべきかどうかについて、賛否があります

セ・リーグへの導入賛成意見

  • 打つ気のない投手より、DH選手が打席に立ったほうがファンは喜ぶ
  • 守備や走塁が苦手でも打撃が得意な選手の出場機会が増える
  • パ・リーグに実力で差をつけられている打ち手として必要

パ・リーグへの導入賛成意見

  • 結局、DHとして活躍するのは外国人選手になる
  • セ・リーグ/パリーグに違いがあった方が面白い
  • 投手に代打をだすなどのベンチワークを観客は楽しんでいる

両方の意見が理解できるので、セ・リーグへのDH導入には時間がかかりそうですね

セ・リーグとパ・リーグ
【人気のセ/実力のパは本当?】セ・リーグとパ・リーグの違いやどっちが強いのかを説明します

続きを見る

歴代ベストDH賞受賞者

シーズンを通して、活躍した選手がポジション別に表彰される「ベストナイン」

DH選手はベストDH賞として、毎年表彰されています

DH制導入後、1975年から表彰されていますが、ここでは2000年以降をみていきましょう

年度名前チーム
2000N.ウィルソン日本ハム
2001F.ボーリックロッテ
2002和田一浩西武
2003A.カブレラ西武
2004F.セギノール日本ハム
2005松中信彦ソフトバンク
2006F.セギノール日本ハム
2007山崎武司楽天
2008T.ローズオリックス
2009山崎武司楽天
2010福浦和也ロッテ
2011J.フェルナンデス西武
2012W.M.ペーニャソフトバンク
2013M.アブレイユ日本ハム
2014中村剛也西武
2015李大浩ソフトバンク
2016大谷翔平日本ハム
2017A.デスパイネソフトバンク
2018近藤健介日本ハム
2019A.デスパイネソフトバンク
2020栗山巧西武
2021近藤健介日本ハム
2022吉田正尚オリックス
2023G.ポランコロッテ

23人中11人が外国人で、やはり、外国人の割合の高さが目立ちます

過去の最多受賞者は、門田博光選手(南海)の4回でした!

1981、1983、1988、1989と4回、ベストDH賞を受賞しています

納得の選手でしたね

まとめ

今回の記事では、野球用語DHの意味やメリットデメリットついて、わかりやすく解説しました

最後にポイントをまとめます

ポイント

  • DHとは(Designated Hitter)の頭文字をとった略で、攻撃の時に投手の代わりに打席に立つ、打撃専門選手のこと
  • 先発投手がDH選手を兼ねて出場することができ、投手として降板した後もDHとして試合に出続けられるという大谷ルールが作られた
  • ベストDH賞の過去の最多受賞者は、門田博光選手(南海)で4回受賞

これからは、DH制にも注目して野球を楽しみましょう!

大谷翔平選手の情報はこちらからどうぞ

バッティングに役立つこちらの記事もどうぞ

2024プロ野球カード集めませんか?

久しぶりにプロ野球チップスを買ってみませんか?

2024最も価値の高いプロ野球カードを紹介しております。是非ご覧ください

  • この記事を書いた人

ほくと

小学生から野球を始め、野球歴30年、阪神タイガースファン歴も30年。大学時代は4年間バッティングセンター勤務。草野球チーム運営歴は20年になります。野球はやるのも観るのも大好き。野球を「やる人」も「観る人」も、今よりもっと野球を楽しめるようになる情報を発信していきます。野球グッツのレビュー依頼や質問は、お気軽にお問い合わせフォームまでどうぞ。詳しいプロフィールはこちら

error: Content is protected !!