この記事で解決できる悩みや疑問
- 練習に5,6人しか集まらなかったけど、何しよう・・・
- いつもキャッチボール→内外野ノック→フリーバッティングばっかり
- ドタキャンあって、2人しか集まらなかったけど、どうする・・・
たくさん人数がいたら、ケースバッティングなど実践形式の練習ができるのに・・・数人しかだと何すればいいかわからない
こういった悩みをよく聞きます
私、野球チームを20年間運営し、様々な少人数の練習を試してきました
この記事では、20年間に渡り、少人数練習を試してきた私が、特に役立ったと感じている少人数時の3つの練習メニューを解説します
この記事の内容
- 少人数時の練習メリット
- 少人数だからこそやりたい、3つの練習メニュー
この記事を読むと、少人数の練習がむしろワクワクしてきますよ!
では、解説していきます
少人数時の練習メリット
集まったメンバーが数人しかいなかったとしても、決して落胆してはいけません
野球は9人集まってやるものですが、少人数だからこそのメリットもあるのです
少人数練習のメリット
- 1人あたりの練習時間が増える
- 何度も繰り返し練習できる
- 都度、話し合いながら練習できる
①と②はわかると思いますので、③を解説しましょう
実際にやってみるとわかるのですが、少人数で練習をすると、練習を途中で中断して質問することが気楽にできます
大人数だと、気が引けて途中中断はしづらいですが、少人数の場合は「今の投げ方どうだった?」「あれ、捕り方どうすればいいっけ?」など、話し合いながら練習ができるのです
自分のプレイを客観的に把握することは難しいので、これが意外とためになります
少人数だからこそやりたい、3つの練習メニュー
では、早速3つの練習メニューを紹介していきます
少人数時にやりたい練習メニュー
- トスバッティング
- 連続ノック
- 体全体を使ったキャッチボール
それぞれ、説明していきます
1.トスバッティング
最初に紹介するのはトスバッティング、ペッパーとも言います
知ってる方が多いと思いますが、意外ときちんとしたやり方は知らないのではないでしょうか
そもそも、トスバッティングの目的を知っていますか?
ミートポイントやバットコントロールの練習などと言われていますが、一番の目的は前手の使い方の練習です
前手って聞き慣れない言葉ですよね
前手とはバッターが構えた時に前にある手のことです。右バッターなら左手、左バッターなら右手のことですね
前手でバットをきちんと振り切り、ボールをセンター返しする、これを意識する練習です
トスバッティングをやると、バットを途中で止めることでピッチャーに返す人を見ます
これは前手が使えていない典型例なので、バットを振り切るように練習してみましょう
また、体を開いてトスをしている人も見かけます。自分のいつもの構えは崩さずに練習してみてください
↓プロのトスバッティングを見てみましょう
前手をきちんと使って、振り切っている様子がわかると思います
トスバッティングも目的を意識して、やってみると意外と難しく、いい練習になるのでオススメです
2.連続ノック
次に紹介するのは連続ノックです
通常のノックと違い、連続とついているように1人の選手に複数回連続でノックをすることです
捕球することをメインに練習するため、送球は省略しましょう
ノックに関しては様々なメニューを試してみましたが、少人数時にはこの連続ノックが最も守備力を向上させると思います
軌道の異なるボールを連続してとることで、球際の強化や体力向上が見込めるノックです
中日の落合監督が森野選手に対して行った連続ノックがこちらです
ちなみに、落合監督が森野になぜ連続ノックを打ったのか、についてはこちらの記事で詳しく解説しています。興味があればご覧ください
ポイントはちょうど取れるくらいのところにノックを打つことです
人数が多い練習だと、ついつい盛り上がって、飛び込んでとるようなノックになりがちですが、それはむしろよくありません
走ればちょうど取れる位置にノックをすることで、守備が上手くなります
森野選手はこのノックを2時間受け続けたようで、フラフラですね
3人いれば充分できますので、是非、試してみてください
3.体全体を使ったキャッチボール
最後はキャッチボールです
ただのキャッチボールではなく「体全体を使った」というところがポイントです
よく、遠投を練習にとりいれることがあると思いますが、遠投も目的は同じです
体全体を使ってボールを投げる練習をすることで、肩を強くすることができます
練習で意識するポイントは2つあります
1つ目は「投げる前に後ろ足に体重が乗っているか」、2つ目は「手で投げるのではなく肩で投げれているか」です
投げる際の下半身を意識するために、まずは後ろ足に体重を乗せ、腰から前に体重移動ができているかを確認しながらキャッチボールをしましょう
また、投げ終わった後、利き手の肩甲骨が相手に見えるくらい肩が使えているかをチェックしましょう
こちらの動画の3分25秒〜10分00秒で、2つのポイントを解説してくれています
体全体を使ったキャッチボールも、ポイントを意識してやることで、格段に肩が強くなるいい練習となります
まとめ
いかがでしたでしょうか。どれも一度はやったことのある練習メニューだと思います
ただ、少人数だからこそ、ポイントを意識して練習することで、効果のある練習をすることができます
少人数練習に役立つこちらの記事もどうぞ
最後にポイントをまとめます
ポイント
- 前手でバットを振り切ることを意識したトスバッティング
- ちょうど取れるところに打つ連続ノック
- 下半身の体重移動と肩で投げることを意識した体全体を使ったキャッチボール
さあ、少人数でもポイントをおさえた練習をして、上手くなりましょう!